若菜嘉晴氏　東浜はフォームが安定したことでボールの質が格段に良くなった

パ・リーグ   ソフトバンク2－0日本ハム （ 2021年8月14日    ペイペイD ）

＜ソ・日＞ソフトバンク先発の東浜（撮影・中村　達也）
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　【若菜嘉晴　視点】前半戦は本調子になかった東浜だが、フォームが安定したことでボールの質が格段に良くなった。左足の動きにぶれがなく、しっかり踏み込むことで腕も振れていた。初回2死二、三塁の唯一のピンチでは、渡辺を内角直球で見逃し三振。球威も上がり、打者はスピードガンの表示以上に速く感じたのでは。コントロールも申し分なかった。

　配球面でも見どころがあった。東浜と言えば代名詞はシンカーだが、カットボール、カーブが非常に有効だった。2回以降は全く隙のないピッチング。巧みなリードで好投を引き出した甲斐の存在も見逃せない。前日の石川に続く白星はチームにとって大きな収穫だ。両投手ともこの調子を持続できれば、先発ローテーションの軸となれる。首位・オリックスなど上位チーム相手でも好投が期待できる。（スポニチ本紙評論家）