明徳義塾 甲子園52勝目の馬淵監督「感無量。甲子園で聞く校歌はいいですね」 県岐阜商にサヨナラ勝ち!

[ 2021年8月15日 15:48 ]

第103回全国高校野球選手権 1回戦   明徳義塾3-2県岐阜商 ( 2021年8月15日    甲子園 )

(明徳義塾・県立岐阜商)円陣で(左から)加藤、代木のバッテリーに指示を出す明徳義塾・馬淵監督(撮影・後藤 正志)
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 第103回全国高校野球選手権大会の第3日は15日、甲子園球場で1回戦が行われ、2大会連続出場の明徳義塾(高知)が9年ぶり出場の県岐阜商(岐阜)を9回サヨナラで3-2で下し、初戦を突破した。

 序盤はともに無得点の投手戦だった。試合が動いたのは6回。県岐阜商は無死一塁から3番・松野の中越え適時三塁打で先制点を奪う。しかし直後に明徳義塾が反撃。1死二塁から4番・加藤の中越え適時三塁打で同点とすると、続く5番・代木の右犠飛で逆転した。その後、8回に同点に追いつかれたものの、9回に2死二塁から3番・森松のサヨナラ打で勝利を手にした。

 これが春夏通算52勝目の馬淵史郎監督は「苦しい試合でした」と第一声。サヨナラの場面を振り返って、「技術やなくて気持ちで打て。食いついて行けと言った」と笑みを浮かべる。それでも試合全体を通しては、「前半打てなくて…。もう少し前半から点を取れればいいんですけど、どうしてもそういう形になってる」と苦言を忘れなかった。

 投手陣では3年のエース・代木が6回途中まで1失点の粘投。先輩の後を受け継いだ2年の吉村も最少失点で踏ん張った。馬淵監督は「(3回に)デッドボール出した時から(代木を)かえようと思っていて、一瞬継投のタイミングが遅れたかなという気がしないでもない」と反省しつつ、吉村については「度胸のある子なんで、低めに投げて打たして取れと言ったんです。期待通りです」と満足顔だった。

 最後は「感無量でした。やっぱり甲子園で聞く校歌はいいですね。卒業生もおそらくテレビの前で歌ってたんじゃないかと…」と声を詰まらせて、最後の夏の甲子園に立てなかった昨年の3年生を思いやった。

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