侍J・稲葉監督「いい流れ。基本的には変えずに」 打率・067も誠也に4番託す「最後まで信じて」

[ 2021年8月6日 20:45 ]

侍ジャパンの稲葉監督
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 侍ジャパンは7日に決勝・米国戦(横浜・午後7時開始)に臨む。決戦前日の6日は大田スタジアムで全体練習を行った。4年間の集大成となる大一番を前に、稲葉篤紀監督の胸に去来したのは「感謝」の思いだった。

 「今回、僕の中でずっと“感謝”という言葉しかなくて。ボランティアの皆さん、スタッフ、ホテルの関係者だったり。選手がコロナ下でバブル方式で外出もできない中、お世話して下さったり。何とか普段のようにしてくれようと。皆さんの努力や支えは選手にも伝わっているし、ここまでの結果に伝わってます。今、自分の中では感謝の気持ちで戦っています」

 多くの野球界の関係者や、コロナ下での大会運営に関わる方々、そして応援してくれる国民への感謝の思いを、決勝での金メダルという結果で表現する。

 先発は中6日で森下を立てる。山本を除いて、中4日となる田中将ら他9投手がブルペン待機。抑えの栗林まで総動員の結束リレーでつなぐ。「森下は重圧が掛かる中、長いイニングというよりは、後ろに投手みんながいる。一人一人思い切っていってほしい」とまず自分の投球に専念できるよう背中を押す。

 打線は大会通じて不動となってきた骨格を崩さない。「いい流れできている。基本的には変えずに」。下位から回ってきて、得点源となる1番山田、2番坂本。打率・067の鈴木誠を「やれることを精いっぱいやってくれている。最後まで信じて」4番に置く。

 相手先発はソフトバンクのマルティネス。チームで女房役の甲斐の情報も合わせ、ミーティングで傾向と対策をまとめる。4年間の集大成となる一戦。「簡単な道のりではなかった。我々、選手も含めて悔いのないように全力で戦う」。ここまでと同じ全力野球を貫き、金メダルへの旅路はいよいよフィナーレを迎える。

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2021年8月6日のニュース