ソフト石川G斬り7K “キレキレ”パワーカーブで先発再転向へ猛アピール 工藤監督「良かった時に近い」

[ 2021年8月6日 05:30 ]

エキシビションマッチ   ソフトバンク2ー2巨人 ( 2021年8月5日    ペイペイD )

<ソ・巨>5回途中まで1失点と好投したソフトバンク先発の石川(撮影・中村 達也)
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 ソフトバンクの石川柊太投手(29)は5日、巨人とのエキシビションマッチで先発し、5回途中まで4安打1失点(自責0)と好投した。パワーカーブを武器に7三振を奪い、後半戦へ向けて収穫を得た。試合は2―2で引き分けに終わった。

 先発マウンドに立ちたい。その思いを石川が結果で表した。4回2/3、4安打1失点(自責0)。先発再転向へ向けてアピールした。

 「持ち味のカーブでカウントが取れたし、直球も自信を持って投げることができた」

 計65球の内訳は直球29、パワーカーブ22、フォーク2、スライダー9、フォーク3。3回の3者連続を含む7三振を奪った。決め球は全て生命線のパワーカーブで、先発の左打者5人全員から空振り三振を獲った。工藤監督は「(左打者の)インサイドに入ってくるカーブは空振りゾーンに入る。良く振らせられたし、良かった時に近かったかな」とうなった。

 今季8年目で初の開幕投手を務めたが、17試合に登板し、3勝8敗、防御率3・29。前半戦は不本意な成績に終わり、中継ぎに配置転換されて2試合に登板した。「前半戦はマウンドで自分との戦いになってしまっていたけど、今日は打者としっかり勝負できた。いい状態が続いているのは自信になる」。投球を見直し、結果を求めて上がったマウンドだった。

 先発陣は東京五輪に出場中の千賀、マルティネスの合流時期が不透明な状況。石川は後半戦再開直後は先発する可能性が高いが、工藤監督は「五輪のピッチャーがそろえば、中継ぎで投げてる方が生かせるのかと考えている。その辺はやりながらになる」と試合前に言及していた。先発ローテーションに復帰するには結果を出すしかない。石川は「もっと続けていきたい」と決意を込めた。(井上 満夫)

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2021年8月6日のニュース