日本ハム・栗山監督「感無量」、栗山町で初の1軍練習 練習後には即席野球教室も開催

[ 2021年7月23日 05:30 ]

栗山町民球場で全体練習を行い、練習後に球場前で笑顔を見せる日本ハム・栗山監督
Photo By スポニチ

 日本ハムは22日、栗山英樹監督(60)が生活拠点を置く北海道栗山町の栗山町民球場で全体練習を行った。2軍が18年に北海道社会人・大学選抜とプロアマ交流試合を行ったことはあるが、1軍の練習は初めて。全体練習後には、打撃練習の球拾いに参加した地元中学生ら27人に浅間大基外野手(25)がノックを打ち、指揮官が一塁で送球を受ける即席野球教室も行われた。

 栗山監督の表情が思わず崩れた。地元中学生らを招いた野球教室。「浅間に打ってもらった方が選手もうれしいでしょ」との理由でノックバットは握らず、一塁で送球をさばき、つかの間の交流を楽しんだ。「思ったよりも動きが良かった。野球って楽しいなと思ってくれたらうれしい」。球拾いにノックと球場を駆け回った栗山中の鈴木陽太主将(2年)は「テレビに出ている選手を見られて信じられなかった」と興奮気味に話した。

 指揮官は99年に名字が縁で同町に観光大使として招かれたことで交流が始まり、02年には天然芝の野球場「栗の樹ファーム」を完成させた。生活拠点を置く同町での練習を終え「20何年前にここに来て、町の人たちとユニホームを作ってここで草野球をやった場所。まさかファイターズのユニホームを着て野球をやると思わなかった。個人的には感無量です」と目尻を下げた。

 五輪中断期間に入り、オフを挟んで20日から札幌市内の室内練習場で練習を再開。しかし、シートノックができず、さらに屋外での打撃練習もできないとあり、使用できる屋外球場を探していたところ、栗山町民球場が選ばれた。のどかな風景が広がる球場での練習。石川亮と清水が泥まみれになってノックを受ける姿に、栗山監督は「自然の中に入って、野球を始めた頃を思い出して楽しそうにノックを受けている姿を見て気分転換になって良かった」とうれしそうだった。地元中学生だけでなく、日本ハムナインにとっても意義のある一日となったようだ。(東尾 洋樹)

続きを表示

2021年7月23日のニュース