昌平・吉野が56号&逆転サヨナラ演出!人生初のヘッドスライディングで同点生還

[ 2021年7月23日 05:30 ]

第103回全国高校野球選手権埼玉大会5回戦   昌平8ー7武南 ( 2021年7月22日    レジスタ大宮 )

<昌平・武南>9回無死、二塁打を放ち、ガッツポーズする昌平・吉野(撮影・木村 揚輔)
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 今秋ドラフト候補の昌平・吉野創士(3年)が打って走って逆転サヨナラを演出した。1点を追う9回、先頭打者で左翼線二塁打。続く1死一、三塁からのスクイズに人生初のヘッドスライディングで同点の生還を果たした。「途中から“ヘッスラでしょ”と。自分の気迫と足に任せました」。最後は大園陽大(2年)の本盗で勝利をもぎ取った。

 高校通算56号となる先制2ランは、読みがさえた。初回1死二塁から2球目のスライダーを左翼席へ。「1球目に真っすぐが来て次は絶対、変化球と絞っていました」。大接戦の末、8強進出。黒坂洋介監督が「しびれる試合を粘って勝てた。選手は成長している」と手応えを示し、吉野も「この試合を忘れず勝っていきたい」と話した。同校初の甲子園へ勢いづく白星となった。(伊藤 幸男)

 ◇吉野 創士(よしの・そうし)2003年(平15)10月27日生まれ、千葉県浦安市出身の17歳。幼稚園年長で野球を始める。東野小では舞浜フェニックスでプレー。富岡中では東京城南ボーイズに所属し、3年夏は全国8強。50メートル6秒3、遠投105メートル。憧れの選手は楽天・浅村。1メートル86、79キロ。右投げ右打ち。

 ▼ソフトバンク・福元淳史スカウト(吉野について)右打者として長打力が魅力。将来は(広島の)鈴木誠也のような選手に育つ可能性もあるでしょう。

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2021年7月23日のニュース