「越前のドクターK」金津・藤田が“亀梨&菅野効果”で10K、1失点完投

[ 2021年7月11日 17:56 ]

第103回全国高校野球選手権 福井大会 1回戦   金津8―1鯖江 ( 2021年7月11日    福井県営 )

<金津・鯖江>力投する金津・藤田貴志
Photo By スポニチ

 今秋ドラフト候補の最速145キロ左腕、金津・藤田貴志(3年)が夏初戦の鯖江戦に先発。100キロ台のカーブとこの日最速141キロの直球、最大球速差40キロの緩急で勝負し、5安打10奪三振で1失点完投。2回戦に駒を進めた。

 「コントロール重視でキレを意識しました。初戦の緊張はありましたが、焦りはなかったです」

 昨秋福井大会2回戦の科学技術戦で8回20三振を奪った“越前のドクターK”は「夏の大会は省エネでいこうと思っています」と打たせて取る投球に徹した。四球はゼロ。9回にはギアを上げ、2者連続三振で締める余裕も見せた。

 6月、日本テレビ系「Going!」内の「亀梨和也 魔球プロジェクト」で巨人・菅野のスライダーの握りを真似してみたところ、偶然にカットボールを習得。この日も効果的に使い、鯖江打線に的を絞らせなかった。高校進学時は県内の強豪校から誘いもあったというが「僕は私立を県内の選手のチームだけで倒したい」と金津を選択した気概あふれる左腕。身長1メートル71と決して高くはないが「不利に感じたことはない。甲子園に行くのが目標」と拳を握った。

続きを表示

2021年7月11日のニュース