阪神 負けてもまだ単独首位 今のうちに大山再生だ! 自己ワースト50打席ノーアーチ、DeNA戦に期待

[ 2021年4月9日 05:30 ]

セ・リーグ   阪神0ー3巨人 ( 2021年4月8日    甲子園 )

<神・巨(3)> 7回無死、大山は高橋の前に三邪飛に倒れる(撮影・大森 寛明)
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 阪神は8日の巨人戦に0―3で敗れ、連勝は4で止まった。左腕・高橋の前に6回1死まで無安打。首位はキープしたものの、矢野燿大監督(52)はいまだ開幕からノーアーチの4番・大山悠輔内野手(26)ら打線の奮起に期待した。9日からはチームも4番も相性の良い敵地のDeNA戦。猛打爆発で首位固めといきたい。

 粘りを見せられなかった。0―3の9回、先頭のマルテが左前打で最後のチャンスをつくったが、続く大山はデラロサの外角直球に手が出ず見逃し三振。サンズ、佐藤輝も連続三振に倒れ、連勝は4で止まった。

 「今日は打線やね。そんなに“これは難しい”というような投球をされているように感じなかったんで。そういうところでは打線があまりにも走者も出ないし、ヒットも出なかったんで。勝負の分かれ目はそこしかないんじゃない?」

 矢野監督が淡々と振り返った。3月14日のオープン戦でも対戦(5回1失点)した高橋に6回1死まで無安打。手も足も出ず…という内容には見えなかったが、好調の糸原、サンズも無安打に終わり、連勝中のようなチャンスを確実にものにする攻撃ができなかった。

 少し心配なのが4番だ。4打数無安打に終わった大山は、これで開幕から50打席本塁打なし。19年の47打席を超え、自己ワーストとなった。この日も練習中に助言する場面があった矢野監督も奮起に期待をかけた。

 「悠輔もしっくりきている感じじゃない。気づいたところは伝えていくようにしてるし、それがきっかけになってくれたらなと思っているけど、そんな甘くない。シーズンの中で調子がいい時や悪い時もあるし、それを短くしていくのはレギュラーにというか、必要なことなので」

 ただ、悲観する必要は全くない。連勝は止まってもカード勝ち越しで貯金4の単独首位。今日からは7年連続勝ち越し中のDeNAと今季初対戦する。大山も通算・322とセ・リーグのカード別最高打率を残しており、横浜スタジアムでは敵地最多の9本塁打。待望の一発が出る条件はそろっている。

 井上ヘッドコーチも「本人もキャプテンで引っ張っていかなきゃいけないというのも感じているだろうし。どの球団とも1周しているわけじゃない。横浜にいくんで」と4番主将の爆発に期待。不安材料を一つずつ解消し、首位をガッチリとキープしたい。(山添 晴治)

 【8日の阪神・矢野監督語録】

 ▼秋山は粘投 しっかりした投球をしてくれたと思うし、1点ずつなんでね。まあ、やむを得ないというか。先発としての投球というのはしっかりしてくれたなと思います。

 ▼高橋はスクリューもあったがオープン戦との違いは スクリューはそんなに今日は少ないんじゃない。真っすぐがちょっと多かったかなという感じはするけど。横から見ていてそんなにすごくいいとか、そんなふうには見えないんだけど。

 ▼8回の攻撃は代打で仕掛けた なかなかね、左では簡単じゃない投手なんで。あそこは勝負にいきました。

 ▼近本に代打・陽川 もちろんチカの状態もあるし、まあ9回までというのもあるしね。陽川を残しても使うとこもなかなかない展開になるかなというのもあるし、負けてる状況なんで、勝負にいきました。

 ▼先制されると勝てない それは皆さんが出すことであって、別に俺らがどうこう戦っている中でそれがというのは。まだ、こんな(試合数が)少ない中で。俺は気にしてることは何も無いけど。

 ▼ここまで打線は好調だった まあ、いい感じではないけどね。もっともっと上がってもらわないと困るし、(糸原)健斗とかジェリー(サンズ)とか、特定の選手がいい状態で、上がってるけど、全体的にいいわけじゃない。個々の調子というか、それを上げていってもらうというのは、必要なことやと思うんで。つながりというところをつくっていくのがウチの野球なんで、そこがもうちょっと上がってくればな、というところかな。

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