オリックス・平野佳 1255日ぶり本拠地凱旋で1回無失点「日本での試合、気持ちもノッていけた」

[ 2021年3月10日 05:30 ]

オープン戦   オリックス4-1ヤクルト ( 2021年3月9日    京セラドーム )

<オ・ヤ>7回、オープン戦初登板となった平野佳寿は1回無失点に、ホッとした表情で頓宮裕真とグラブタッチ(影・井垣 忠夫)
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 京セラのマウンドに「16」が帰ってきた。4年ぶりに古巣復帰したオリックス・平野佳がオープン戦初登板し1回無安打無失点。2017年10月1日のソフトバンク戦以来1255日ぶりに本拠地凱旋登板を果たした。

 「投げやすかったですね。お客さんも入って日本での久しぶりの試合だったので気持ちもノッていけた。良い緊張感で投げられた」

 4466人が拍手で出迎えた。宮内オーナーも見守った。7回に2番手で登板。登場曲は11年から使用するKREVAの「中盤戦」だが、ヤクルト伝統の「東京音頭」が響く中での登場は、ご愛敬。先頭・内川に四球を与えても動じない。続く塩見を遊ゴロ、西浦は三飛に退けると、最後は中村を外角カーブで三ゴロに仕留めた。

 昨季チーム救援防御率4・07はリーグワースト。抑え役だったディクソンが先発再転向でクローザーも不在。14年に守護神としてセーブ王に輝いたベテラン右腕が最有力候補になる。中嶋監督も「そう(勝ち継投)ですね。一番良い形を探していけたら」と重要局面での起用を示唆した。

 8日に37歳を迎えたが、実力に陰りはない。「優勝するつもりなので。優勝できても自分が投げていなかったら(復帰したのにチームの)プラスにならない。投げることで貢献できる。最低50~60試合は投げたい」。2年連続最下位からの逆襲へ、最強ピースが加わった。 (湯澤 涼)

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2021年3月10日のニュース