「日本一になるために」 阪神・矢野監督が開幕投手に藤浪を指名した理由明かす

[ 2021年3月10日 05:30 ]

オープン戦   阪神6ー4広島 ( 2021年3月9日    甲子園 )

<神・広>4回、木浪の中前打で生還した糸井(左)を迎える矢野監督(撮影・大森 寛明)
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 広島戦の試合前に本人に思いを伝えた阪神・矢野監督が、試合後に改めて「開幕投手・藤浪」の意図を明かした。

 「日本一になるために、これから本当の強いタイガースをつくるという部分。エースは西だし、勇輝がチームを、投手陣を引っ張っていくところに変わりはない。でも、俺らが日本一になるためにはそこのプラスアルファというのが絶対に必要だと思うんで」

 今季だけでなく、近未来のチーム像を見据えた決断。阪神の「黄金時代」をつくるためには、近本、大山らもいる94年組が中心にならなければならない。その時のエースは藤浪以外にはいない、という期待が込められた指名だった。

 「アイツにとってはびっくりもあったやろうし、普通に投げたいというのも気持ちの中で正直、あったと思うけど。俺の中では、そこを行くことでアイツの成長と、チームの日本一、強いタイガースをつくるという意味も含めて指名した」

 結果がどうあれ、ファンをナインをワクワクさせる抜てきとなったことは間違いない。 (山添 晴治)

 【9日の阪神・矢野監督語録】

 ▼佐藤輝が甲子園初戦でいきなり結果 注目される選手なんでね。お客さんが入って、テル自身がどうだったのかはわからないけど。どっちにしろ、そうやって“見たい”と思われるというのはプロとしてすごく大事なこと。そういうふうにずっと思ってもらえるような、スケールの選手だと思うんで。まあ、結果は良いも悪いも特にないけど、ファンの人にもっともっと楽しみにしてもらえる選手に、そのスタートということでは、それなりのスタートだったんじゃないかな。

 ▼打順は6番 打順は別に今までもあり得ることをやっている。いろいろ意図があってやっている。チームとしては6番ぐらいが一番アイツのハマるところ…かなと現状、思っているけどね。またこれは、どうなるかわからないんで。また動かすかもしれない。

 ▼板山ら合流して活性化 チャンスをこじ開けていこうというのは、こっちにしっかり伝わっている。そういうところでは逆に今、普通に出ている選手というのは、そういう選手から感じ取るものはあると思うし。いい刺激になってくれたら。(長坂)拳弥は肩もすごく良かった。

 ▼藤浪に開幕投手を伝えた反応 “やるぞ”という気持ちもあるし、もちろん、まだしっくりアイツの中できていない部分もなくはないと思う。でも、気持ちの中でやるしかないんで。やっていく気持ちになっているんで。

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2021年3月10日のニュース