今秋ドラフト上位候補 三菱自動車倉敷オーシャンズ・広畑153キロ!超速火消しで白星発進呼んだ

[ 2021年3月10日 05:30 ]

第75回JABA東京スポニチ大会第1日 予選リーグBブロック   三菱自動車倉敷オーシャンズ8―4JFE東日本 ( 2021年3月9日    大田 )

<三菱自動車倉敷オーシャンズ・JFE東日本>7回途中から救援し無失点で最後を締めた広畑(撮影・村上 大輔)
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 9日に開幕し、予選リーグ8試合が行われた。今秋ドラフト候補に挙がる三菱自動車倉敷オーシャンズの広畑敦也投手(23)はJFE東日本戦の7回途中から救援登板し、2回1/3を1安打無失点に封じる好投で勝利に貢献した。明治安田生命はルーキーの森井徹平投手(22)が好救援し、日本新薬に2―1で競り勝った。

 今年初の公式戦の出番は、予想通りのしびれる場面だった。5―4の7回2死一、二塁。マウンドに上がった広畑は、直球を続けて2ボール。相手ベンチからは「100%、真っすぐ。それを狙え!」と声が飛んだ。

 3球目は、それでも直球。151キロで詰まらせ、左飛に打ち取りピンチを脱した。

 「試合前からそういう場面でと言われていたので準備はできていた。2ボールで打者は真っすぐを待っているのは分かっているけど、押し込めればああいう結果になる」

 新人賞にあたる若獅子賞を獲得した昨年の都市対抗1回戦で1失点完投勝利を挙げたJFE東日本を相手に、2回1/3を1安打無失点。自己最速にあと1キロに迫る153キロの直球を軸に3三振を奪った。ネット裏には7球団のスカウトが集結。DeNAの吉見祐治スカウトは「腕が振れて力強いボールが来ていた。空振りを取れる真っすぐを投げられる」と評価した。

 オフのテーマは変化球の精度を高めること。リリースポイントが一定になるように、ボールを投げない期間もフォーム固めに時間を割いた。この日は138キロのスライダーで見逃し三振を奪い、取り組んだ成果を出した。首藤章太(ふみひろ)監督はピンチで投入した右腕に「仕事をしながら野球をやって、少し大人になったかな」と成長に目を細めた。

 社会人2年目でドラフト解禁年となる一年に「プロ野球選手になりたい。チームを勝たせるようにならないと」と広畑。チームをけん引する剛腕が、好スタートを切った。(川島 毅洋)

 ◆広畑 敦也(ひろはた・あつや)1997年(平9)12月3日生まれ、岡山県倉敷市出身の23歳。屋島小3年から「屋島源平ウイングス」で野球を始め、京山中では軟式野球部に所属。玉野光南では甲子園出場経験なし。帝京大では1年春からベンチ入りし、4年間で31試合に登板。1メートル77、75キロ。右投げ右打ち。

▼三菱自動車倉敷オーシャンズ・平井(4安打3打点)自分たちはチャレンジャー。全力で勝ちにいくだけ。

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