阪神・西勇 3日にチーム復帰し投球再開 5日ソフトバンク戦で2回予定、開幕へ間に合うか

[ 2021年3月3日 05:30 ]

<阪神>ぜんそくでキャンプを離脱するも、順調に回復し、早期復帰予定の西勇

 2月23日にぜんそくのため沖縄・宜野座キャンプを離脱した阪神・西勇輝投手(30)が3日の甲子園練習からチームに再合流することが2日、明らかになった。矢野監督が明かした。ソフトバンク3連戦が始まる5日からの福岡遠征も帯同予定。開幕投手最有力候補が、早期復帰を果たす。

 「(福岡遠征には)行く予定。行く方向ではあるんだけど、練習から、どんな状況かによってはまた違うパターンもある」

 指揮官は慎重な姿勢を示しながらも、実戦登板を視野に入れてスケジュールを調整していたことを明かした。西勇はキャンプ期間中に2度もぜんそくとみられる症状を発症し、検査を理由に第5クール最終日に練習を途中で切り上げて帰阪。2月27日の中日戦で今春初の実戦登板を予定していたが、回避を余儀なくされていた。

 ただ、現在は順調に回復しているもよう。金村投手コーチは「報告は毎日、来ています。そう(大事には至っていない)だね。せきも治まっているし。3日にピッチングをして、5日にゲームという感じ。2イニングくらいを考えている。投げ込みもしっかりしているし、体力もそんなに落ちていないと思うんで」と見通しを立てた。

 キャンプを打ち上げたチームも3日から甲子園で再始動。そのタイミングで、調整遅れが心配された開幕候補最右翼も帰ってくる。ブルペン入りし、状態を見ながら5日のソフトバンク戦で今年初めて実戦マウンドに立つ予定だ。大役を任せる意向である指揮官の期待はぶれず、信頼も揺るぎない。

 「長引かせないための時間にしていたんでね。今のところ大きな遅れとか、ズレとかあるという感じではないのでね」。3月26日の開幕戦まで残り1カ月を切っているが、例年ならキャンプ期間中に決まる開幕投手は白紙のまま。大黒柱の再合流は、その現状を打破する。猛虎のエースが挽回へ向け、再発進する。 (山本 浩之)

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2021年3月3日のニュース