楽天 報道陣含め「一斉PCR検査」、宿舎スパも利用禁止

[ 2021年2月6日 05:30 ]

PCR検査に列ぶ報道陣(撮影・白鳥 佳樹)
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 【新様式キャンプリポート最前線】例年との違いを挙げればきりがないが、象徴的だったのは「一斉PCR検査」だ。第1クール最終日の4日。練習前に球場敷地内の臨時検査場には、事前にメールで申し込みを済ませたメディア関係者の長い列ができた。

 受付では検査料を支払うと、唾液を採取するキットが渡される。奥のスペースでストローを使って唾液を取り、袋で密閉してクーラーボックスの中に入れるだけ。実に簡単で、3分ほどで終了した。

 結果は翌5日午後2時にメールで届いた。「陰性であったことを証明します」。これで第2クールも現地取材が可能になった。今年は各キャンプ地で陰性証明書の提出が必須となっているが、報道陣を対象にした検査を実施している球団は少ない。楽天は定期的に検査を受けられる仕組みがあり、これは非常にありがたい。選手らも同じスケジュールで検査を受けている。

 チーム関係者も徹底した感染予防マニュアルに沿って生活を送る。例えば食事。外食はもちろん禁止だ。チーム宿舎や球場内の食事会場は飛沫(ひまつ)感染予防としてテーブルにアクリル板が設置。バイキング形式だが、接触感染予防で取り分け用のトングが1人1個ずつ配られる。

 チーム宿舎内のスパも利用できないそうで、ある選手は「残念ですね。でも部屋のお風呂も十分広いので。我慢します」。宿舎の外に出るのは散歩とコンビニでの買い物に限られる。石井監督も「お部屋時間用」のテレビゲームを持ち込んだ。

 コロナ下でのキャンプは「感染しない、させない」が大きなテーマ。全ての球界関係者が「陽性者0」のまま完走を目指している。(重光 晋太郎)

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2021年2月6日のニュース