日本ハム・野村 キャプテン翼魂で守備の天才になる!課題克服へ「ボールは友達」

[ 2021年2月6日 05:30 ]

守備練習する日本ハム・野村
Photo By 共同

 「翼くん」の名言を胸に、日本ハム・野村佑希内野手(20)が課題の守備上達を目指す。沖縄・名護キャンプ初日からノックを受け続ける一方、宿舎に戻っても自室で常にボールを触るよう心掛けているという。狙いは人気サッカー漫画「キャプテン翼」の主人公・大空翼のように「ボールと友達になる」こと。6日からの第2クールでも特訓に明け暮れる。

 3年目で初めてとなった1軍キャンプはハードで、そして何より充実している。野村は4日までの第1クールを振り返り「守備も打撃も量だけじゃなく、いろんなことを教えてもらっているので、疲労感もあるけど充実感の方が大きい」と言った。打撃は一日1000スイングは下らない振り込みで長所を伸ばす。そして、短所をつぶしていくのもやはり練習しかない。

 1軍デビューした昨季は21試合出場で7失策と三塁守備で苦闘。右手小指骨折も守備中だった。今、一塁守備強化が不可欠な清宮とともに早出、居残りの特守に励む。飯山内野守備コーチとともに指導する金子野手総合コーチは「長い時間、泥まみれにする時間もあると思う。守備というのは、そういうのをやった上で1000日かかる。簡単に成果は出ない」と語った。

 「1000日」の覚悟は、野村にしっかり伝わっている。「小さい頃からやってきて、高校でも全国の舞台でやっているプロの内野手。僕はそうではない。うまくなるのに1000日かかるのは、そうだなと思う」。夏の甲子園に2年連続出場した花咲徳栄時代は一塁手、投手だった。三塁経験は足りない。

 まずは、金子コーチから教わった「手遊び」を始めた。キャンプ宿舎では「テレビや動画を見ながらずっとボールを触っている」という。「無意識で。体の後ろを回したりとか。ボールと友達になります」。「キャプテン翼」には大空翼が相手の強烈なシュートに恐怖を感じた味方GKを「ボールは友達。怖くないよ」と励まし、立ち直らせた名場面がある。通学はドリブル、部屋でもサッカーボールを肌身離さない「翼くん」のように、野村も自分を変える。

 栗山監督は「野村はレギュラー争いとかではなく、もっと突き抜けないと駄目。岡本(巨人)や村上(ヤクルト)を見ないと」と口にした。勇躍する力をつける沖縄の春は、始まったばかりだ。

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