ヤクルト・奥川 2年目は“驚速”ブルペン入り!高津監督「他の投手とは違う」特別メニュー用意

[ 2021年2月1日 05:30 ]

ブルペンでの投球を終え笑顔で引き揚げる奥川(撮影・村上 大輔)
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 待ち切れなかった。気温20度の陽気の中、ヤクルト・奥川が浦添市民球場でブルペン入り。初の1軍スタートとなった2年目右腕は、キャンプインを前にマウンドへ向かった。

 立った捕手を相手に切れのいい直球を投げ込み「20~30球くらい。暖かくて投げやすそうだったので」と笑顔。「順調に来ている。(力加減は)7、8割くらい」と気持ちよさそうに汗を拭った。

 昨年は右肘炎症の影響でキャンプは2軍で過ごし、初ブルペンは2月22日までずれ込んだ。シーズン中も上半身のコンディション不良で調整が遅れ、1軍デビューは最終戦となった11月10日の広島戦。3回途中5失点でプロの洗礼を浴びた。

 顔が似ているとも言われる憧れの存在も、苦いデビュー戦を糧にした。楽天に復帰した田中将はソフトバンクを相手に2回途中6失点KO。初勝利は4試合目で、敗戦から学び球界のエースへと成長していった。楽天とは開幕までに練習試合とオープン戦で計4試合を予定しており、投げ合う可能性もある。「小さい頃から凄いなと思っていた投手なので、そうなったら本当にうれしいし、頑張りたい」と目を輝かせた。

 「田中投手のようになってほしい」と期待する高津監督は、将来のエース候補に「他の投手とは違う」とキャンプで球数などを管理した特別メニューを組んでいる。「どんどんアピールしていけるように、とにかくケガをせずに頑張っていきたいと思います」と奥川。田中将のような絶対エースの道を目指し、開幕ローテーション争いを勝ち抜く。(青森 正宣)

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