キャンプでは打撃スタイルにも注目!柳田はアーロン型、デスパイネは王貞治型

[ 2021年2月1日 11:30 ]

74年11月、アーロン氏(右)と笑顔で握手する王氏
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 メジャー2位の通算755本塁打を放ったハンク・アーロン氏が先日、亡くなった。現役当時の映像を見ながら、当時のアーロン氏を知る人が「とにかくリストが強い打者だった」という言葉を目にした。

 ホームランのシーンが何度も映ったが、印象的だったのが、バットを両手で振り切る姿。決して右手を話さず、両手でしっかりとバットを握って振り切っていた。リストを利かせてボールを遠くに飛ばす能力に長けていたのだろう。

 当時のメジャー記録を塗り替えたのがソフトバンク・王貞治球団会長だった。その後、通算本塁打数を868本まで伸ばした王氏は、左手をバットから放して、右手一本で振り切るスイングが特長だった。

 昨年まで3年間、ソフトバンクを担当した。昨年のパ・リーグMVPに輝いた柳田は「できれば片手を放さずに両手でしっかり振り切りたい」というアーロン氏に似たスタイルで規格外の飛距離を誇った。一方で同僚の大砲、デスパイネは片手でスタンドまで運ぶ型。3年間、両手でバットを握ったままスタンドまで運ぶシーンは一度もない、王貞治スタイルだった。

 いよいよプロ野球はキャンプイン。今年はコロナの影響で選手も報道陣もさまざまな規制の中での実施となる。報道陣はスタンドから練習を眺める時間が増えるだろう。新加入する選手たちのフリー打撃では片手型、両手型にも注目していきたいと思う。(記者コラム・川島 毅洋)

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