楽天・石井新監督 オコエに愛の喝「そろそろ出てこないと野球人生が苦しくなる」

[ 2020年12月26日 05:30 ]

オコエにハッパをかけた楽天・石井新監督
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 楽天の石井新監督が、クリスマスプレゼント代わりに、15年ドラフト1位のオコエにハッパを掛けた。5年目の今季はプロ入り後初めて1軍出場がなく、球団で大トリとなった契約更改では200万円減の年俸1000万円サイン。伸び悩む23歳に、新指揮官は厳しい言葉を交えながら強いメッセージを届けた。

 「頑張ってほしいというより、そろそろ出てこないと彼の野球人生が苦しくなる。ここが正念場。来年は気持ちも新たに戦いに参加してほしい」

 心機一転でブレークするつもりだった。オコエは1月の自主トレでは浅村に弟子入りし、背番号も「8」から「4」に変更。ただ、現実は厳しかった。イースタン・リーグでも出場27試合で打率・269、5打点、0本塁打、3盗塁と目立った成績を残せず。1軍から声がかからないままシーズンを終え、球団を通じて「来年、頑張ります!」とコメント。短い言葉に決意を込めた。

 石井新監督は、人並み外れた潜在能力を高く評価するからこそ、現状にもどかしさを感じている。「考えが甘い。自己評価が本人の中で高い。一皮むけないとチャンスはもらえないことを自覚して、死にものぐるいでやってほしい」と訴えた。チャンスは与えるものではなく、自分でつかむもの。「はい上がってほしい。僕もサポートしてあげたい」。現場トップとして、6年目の本気度を見極める。(重光 晋太郎)

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