ヤクルト・清水&村上 球団65年ぶり24歳以下が投打タイトル

[ 2020年12月26日 05:30 ]

データで振り返る コロナ禍の2020年シーズン

ヤクルト65年ぶりに24歳以下で投打のタイトルを獲得した村上(左)と清水
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 【ヤクルト】ヤクルトは高津新監督を迎え上位を狙ったが2年連続の最下位に終わった。打率・242、防御率4・61がともにリーグワースト。チームで打率、防御率がともに最下位は70、79、85、17年と昨年に次ぎ6度目だが、2年連続は球団創設71年目で初の屈辱になった。

 特に防御率は西武の4・28を下回る12球団ワースト。投手別に分けると、先発陣が4・83(救援陣4・33)と壊滅したが、オープン戦では2・65と好調だった。主な先発要員のオープン戦→シーズンの防御率を見ても高梨0・00→4・12、小川1・38→4・61、石川1・50→4・48、イノーア1・80→10・13とそろって大幅ダウン。3月の開幕に向け調子を上げていたが、思わぬ延期で調整に狂いが生じたのかもしれない。また、先発投手の今季平均投球回数は5・01イニング。記録が明らかになっている52年以降では昨季の5・22を下回る球団ワーストになった。

 低迷するチームにあって明るい材料は20歳の村上が・427で最高出塁率、24歳の清水が30HPで最優秀中継ぎを獲得したことだろう。チームで同一シーズンに投打の日本人タイトルホルダーが生まれたのは18年に山田が盗塁王、近藤が最優秀中継ぎを獲って以来8度目。うち、24歳以下のコンビでは国鉄時代の55年に21歳の町田行彦が本塁打王、22歳の金田正一が最多奪三振に輝いて以来65年ぶりだった。ドラフト1位入団のホープ2人が来季も活躍し浮上の起爆剤となれるか注目だ。(記録課・志賀 喜幸)=おわり=

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