広島・森下 有言実行の新人王「本当にうれしい」 戸郷との争奪戦制し、広島では10人目

[ 2020年12月17日 18:32 ]

プロ野球 「NPB AWARDS 2020」(NPBアワード)最優秀新人賞を受賞した広島・森下暢仁(右)(代表撮影)
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 プロ野球の年間表彰式「NPB AWARDS 2020 supported by リポビタンD」が17日に都内で開かれ、セ・リーグの最優秀新人賞に広島の森下暢仁投手(23)が選出された。広島の同賞受賞は、14年の大瀬良大地投手以来、10人目となった。

 「本日、この場でこの賞を頂くことができ、本当にうれしく思います。開幕が遅れ、たくさんの方々にサポートして頂き、野球を1年間することができました。この賞を獲ったので、来季もしっかりと結果を残せるように頑張ります」

 明大からドラフト1位で入団した森下は、開幕ローテーション入りしてフル回転した。エースの大瀬良が故障離脱、K・ジョンソンが不振に苦しむ中、18試合に先発し、シーズンの規定投球回をクリアする122回2/3を投げて、新人ながらもチームトップの10勝(3敗)をマーク。防御率もリーグ2位の1.91という好成績で、堂々とチームを支えた。

 新人王レースでは巨人・戸郷と最後まで競り合ったが、森下は10、11月に5戦4勝、防御率0.24で月間MVPを受賞するラストスパートに成功。広島のルーキー2桁勝利は14年大瀬良(10勝)以来で、新人での防御率1点台は12年野村以来、と両エースの新人年に肩を並べる偉業を達成した。シーズン中にも「獲りたい」と明言していたが、先輩2人と同様、見事に新人王を手にした。

 今月の契約更改では、2年目としては13年野村の4000万円を上回る球団最高額の4300万円でサイン。球団やチーム内の評価も高く、来季へ向けては開幕投手に「投げたい気持ちがある。競争に加わりたい」と堂々と名乗り。開幕投手を務めれば、ドラフト制以降では大卒3年目だった97年山内泰幸を抜く球団最速となるだけに、2年目の飛躍にも注目が集まる。

【広島の歴代新人王】
82年 津田恒美
84年 小早川毅彦
85年 川端順
86年 長冨浩志
95年 山内泰幸
97年 沢崎俊和
06年 梵英心
12年 野村祐輔
14年 大瀬良大地

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2020年12月17日のニュース