MLB来季開幕は5月?米紙報道 コロナ禍続き不透明、菅野らの移籍影響も

[ 2020年12月17日 02:30 ]

コロナ禍が続き、先行き不透明なMLB。写真はニューヨークのヤンキー・スタジアム(AP)
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 大リーグ機構(MLB)の幹部や球団オーナーが、来季開幕を5月まで延期する意向だと15日(日本時間16日)、全国紙USAトゥデーが報じた。選手らが春季キャンプ前までに新型コロナウイルスのワクチンを接種できる状況が整わないと想定。レギュラーシーズンが通常の162試合ではなく、140試合以下になっても許容する姿勢だという。

 同紙は匿名のア・リーグ球団オーナーの「キャンプを(例年通りに)2月に始められるとは思えない。可能性はゼロだ。安全のためには140試合、120試合、80試合でも仕方ない」との声を紹介した。MLBは7月に来季のレギュラーシーズン日程を発表。4月1日(同2日)開幕で162試合のスケジュールが組まれている。ただ、コロナ禍が続き、先行きは不透明だ。

 巨人からポスティングシステムの申請を行った菅野は「MLBの来年のシーズンがどういうふうに行われるか」と不安を口にし、残留も選択肢に入れているだけに、今後の移籍交渉に影響を及ぼす可能性もある。

 ≪選手会は162試合制&年俸満額要求≫選手会は規則を守り、感染を少なくとどめた今季の実績から、通常の162試合制と年俸の満額支払いを求めている。60試合制の今季は「日割り」換算となったため、本来の額の37%しか得られず。この日、オンラインで記者会見した大物代理人スコット・ボラス氏は「安全に実施できることは証明された。フルシーズンを戦うという以外は思い浮かばない」と強調した。

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2020年12月17日のニュース