オリックス 元阪神・能見と選手兼任1軍投手コーチで合意 福良GM「若い人を引っ張ってほしい」

[ 2020年12月8日 15:00 ]

<能見入団交渉>オリックスとの入団交渉のため、青濤館を訪れた元阪神の能見篤史(撮影・井垣 忠夫)
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 オリックスは8日、大阪市内で今季限りで阪神を退団した能見篤史投手(41)と入団交渉し、選手兼任1軍投手コーチとして合意し正式契約を結んだと発表した。単年契約で年俸3500万円(金額は推定)。背番号26。

 チームの今季救援防御率4.07はリーグワーストで、経験豊富な救援左腕は補強ポイントの一つだった。阪神時代から岩貞や梅野ら後輩に慕われるなど人格者として知られ、若手主体のオリックス投手陣や捕手陣の育成手腕にも期待が懸かる。能見としても阪神と同じ本拠地が関西で、住環境を変える必要もなく、この点もプラスに作用したとみられる。

 能見は、福良淳一GM、中嶋監督らとの入団交渉後に代表取材に応じ、「オリックスさんに契約していただきました。非常にありがたい話で。場所がないところからの状況だったので」と感謝。続けて、「中嶋監督からも“まずは選手として、やってもらいたい”と言っていただいた。若い選手が多いので僕の経験だったりが求められていると思う。口数が多い方ではないが姿勢や行動を見て、何か感じてもらえればプラスになるかなと思っています」と、新天地での恩返しを誓った。

 福良GMは能見の第一印象について「結構明るいなと思った。黙々と投げているイメージだった」と笑顔。「うちは左の中継ぎがウイークポイントですしね。能見選手がやってきた練習、投げ込みだったりを見せて若い人を引っ張ってほしい。基本的には選手。兼任コーチに関しては、監督や他のコーチでサポートする」と話した。

 能見は鳥取城北から大阪ガスを経て2005年にドラフト自由獲得枠で阪神に入団。先発、中継ぎとして通算443試合で104勝93敗、防御率3.34。12年には最多奪三振のタイトルを獲得した。

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2020年12月8日のニュース