オリ・能見誕生へ きょう8日初交渉 兼任コーチもオファー

[ 2020年12月8日 05:34 ]

阪神を退団している能見
Photo By スポニチ

 オリックスが、今季限りで阪神を退団した能見篤史投手(41)と8日にも入団交渉することが7日、分かった。プロ16年のキャリアを誇る経験豊富な左腕に兼任コーチもオファーし即日「オリックス・能見」が誕生する可能性が高くなった。

 不屈のベテラン左腕が、来季も腕を振る。速攻アタックで「オリックス・能見」の誕生が間近となった。チームは今季救援防御率リーグワーストの4・07。左腕で計算できるのは山田だけで昨年51試合、今季も34試合に登板した能見は補強ポイントに合致する。退団後から獲得に向けた調査を続け、交渉解禁となるトライアウト終了後に連絡を取り話し合いの場を設定。8日にも大阪市内で初交渉する。本拠地が同じ関西で住環境を変える必要もなく障壁は見当たらない。その場で合意、正式発表される可能性が高い。

 来季の戦力に加え、1軍のブルペン担当として兼任コーチのオファーも出す。阪神では岩貞、梅野ら多くの後輩から慕われた。先発の柱として長年ローテーションを支え、18年途中から救援に転向した豊富な経験は言うまでもない。投手陣への助言、若手捕手の育成と、コーチとしての貢献も期待される。

 16年目の今季、10月に球団から来季構想外を伝えられた。真っ先に湧き出たのは不完全燃焼の思い。コロナ禍で開幕が大幅に遅れ「積み上げてきたものがゼロになった」と難しい調整を強いられ、万全の状態でシーズンを過ごすことはできなかった。「やりきったか?と言われたら、うなずくことはできない」。41歳は他球団で現役続行を目指す決断を下し、シーズン終了後も精力的にトレーニングを続けてきた。

 シーズン最終戦だった11日DeNA戦では9回に登板し最速149キロを計測するなど1回無失点で通算2セーブ目をあげ健在ぶりを誇示。燃え尽きるまで……。能見篤史が“大阪のマウンド”で新たなスタートを切る。

続きを表示

2020年12月8日のニュース