ゲーム差なしでは許されないロッテ 投手力でCS争いを勝ち取れ!

[ 2020年11月2日 09:45 ]

1日の楽天戦は延長10回、引き分け。楽天を引き離せなかったロッテ・井口監督(撮影・長久保 豊)
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 ロッテ、西武、楽天のCS争いは佳境に入ってきた。ロッテは1日の楽天戦を3―3の引き分けとした。

 井口監督、選手たちにとってみれば、なんとか勝利したかったと思うが、打線は3安打で3点を奪い、投手陣は12安打を許しながらも3点に抑えた。

 投打ともに会心の内容ではなかったかもしれないが、逆に10月にはあまり見られなかった「粘り」と「いやらしさ」を発揮できた試合とも感じた。何よりも負けなかったことが大きいと思う。

 1日終了時点で、2位・ロッテは残り6試合で57勝54敗3分け、勝率・514。3位・西武とは1・5ゲーム差、4位・楽天とは2・5ゲームとなっている。

 ゲーム差は連日、報道されており、いろんなところで目につくが、忘れてはいけないことがある。最終順位はどのような方法で決まるのかということだ。勝率の高いチーム。さらにパ・リーグの場合は当該球団間の対戦勝率、前年度順位となる。

 ロッテの場合は、3位・西武と引き分けが同じ3であるから、最終的な勝敗が並ぶ可能性もある。その場合は今季ここまで8勝15敗と負け越しているので、順位は下となってしまう。

 4位・楽天は引き分けが「7」とロッテ、西武よりも圧倒的に多い。ゲーム差なしで、3球団が並べば勝率で楽天が一番上に来る。つまり、ロッテにとって「ゲーム差なし」は許されない状況なのだ。それでも、これだけ残り試合が少なくなって、現時点で一番上にいることは、絶対的に有利なことは間違いない。

 加えて、3チームの中で、ロッテはチーム防御率が唯一の3点台。得点力は確かに高くないが、勝負の行方は「投手の出来が7割、8割握っている」とは昔からよく言われる。残り試合もすべてが本拠地だ。2016年以来となるCS進出へ、しっかりとゲーム差をつけてゴールできると思っている。(記者コラム・横市 勇)

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2020年11月2日のニュース