健大高崎 「一発破壊」で関東大会連覇 延長11回、ソロ2発で決めた

[ 2020年11月2日 05:30 ]

秋季高校野球関東大会 決勝   高崎健康福祉大高崎9ー7常総学院 ( 2020年11月1日    千葉県野球場 )

<常総学院・高崎健康福祉大高崎>11回、勝ち越し本塁打を放った健大高崎・堀江(撮影・柳内 遼平)
Photo By スポニチ

 第73回秋季高校野球関東大会は1日、千葉県野球場で決勝が行われ、昨年王者の高崎健康福祉大高崎(群馬)が常総学院(茨城)を延長11回の末に9―7で下し、2年連続2度目の優勝を果たした。常総学院は、一時は5点差を逆転する粘りを見せたが、一歩及ばなかった。

 「機動破壊」から「一発破壊」へのスタイルチェンジで、高崎健康福祉大高崎が連覇を遂げた。延長11回、まずは先頭の堀江が右越えへ一発。2死から4番で主将の小沢が右越えにアーチを架け、人さし指を突き上げた。「ベンチの力が伝わった。去年に並ぶことが目標だった。うれしい」。2点ビハインドで迎えた9回に同点。最後は今大会8本塁打の長打力で、両軍合計28安打の乱打戦を制した。

 今夏の代替大会は3年生で臨んだ一方で、5月から新チームをスタートさせていた。機動力で圧倒する「機動破壊」の伝統があったが、青柳博文監督の「諦めさせる得点を取らないと今の野球は厳しい」という考えから強力打線を目指した。ウエートトレーニングの徹底に加え、約12メートルの距離で行う近距離打撃で長打力を強化。2年生合計で通算206本塁打に到達した。

 小沢は「数は自信につながる。200の次は300。(当確の)センバツの目標はもちろん優勝」と力強く話した。新しい姿を聖地で見せる準備は万端だ。(柳内 遼平)

続きを表示

この記事のフォト

2020年11月2日のニュース