BC埼玉・田沢 会見場で待機も指名漏れ 今後は未定 角監督「できる限りサポート」

[ 2020年10月27日 05:30 ]

プロ野球ドラフト会議 ( 2020年10月26日 )

ドラフト会見場に入るBC埼玉の田沢だったが指名されず(撮影・西尾 大助)
Photo By スポニチ

 レッドソックスなどで活躍し、今季途中から独立リーグのルートインBCリーグ埼玉でプレーした田沢純一投手(34)は指名漏れとなった。埼玉県熊谷市内では会見場が用意されていたが、名前は呼ばれず。代わりに取材に応じた角晃多監督は「ショック。世界で活躍した姿を日本の皆さんに届けたかった」と残念がった。

 田沢はドラフト1位候補だった08年にNPB球団に指名回避を要望し、レ軍と契約。メジャーでは13年に世界一を経験するなど、通算388試合に登板した。今年9月、指名を拒否して海外へ渡った選手との契約を一定期間禁止する通称「田沢ルール」が撤廃されたため、今ドラフトで指名可能となっていた。

 即戦力の救援右腕として評価する球団があった一方で、ネックとなったのは来年で35歳になる年齢。ドラフト上位での指名に二の足を踏む球団が多く、「下位ではメジャーで実績がある選手に見合う年俸は出せない」との声もあった。最終リストに残していた巨人、DeNAも回避した。

 今後は未定。田沢がNPBでプレーするには来年以降もドラフトを経る必要があり厳しい状況は変わらない。角監督は「野球人生の大きな分岐点になる。できる限りサポートしたい」と残留を含めて話し合うと説明した。

 【ドラフトアラカルト】

 ▽育成指名が激増 支配下指名74人は昨年と全く同じ。育成指名は49人で、17年の32人を大きく上回り最多。

 ▽大学生が豊作 1位は高校生3人、大学生8人、社会人1人。大学生8人は阪神・高山(明大)らが指名された15年以来。ポジションの内訳は投手9人、内野手3人。

 ▽11年連続 明大から入江がDeNAに1位指名され、10年荒木(阪神5位)から同大学の選手の指名は11年連続。同一チームからの最長記録を更新した。

 ▽準硬式 福岡大準硬式・大曲が西武5位指名。16年楽天6位の鶴田(帝京大)以来、4年ぶり。

続きを表示

2020年10月27日のニュース