ソフトバンク・甲斐 攻守で躍動 3年ぶりリーグ優勝導いた 背番号「19」に恥じない活躍

[ 2020年10月27日 21:25 ]

パ・リーグ   ソフトバンク5ー1ロッテ ( 2020年10月27日    ペイペイD )

<ソ・ロ>6回2死三塁、左越え本塁打を放った甲斐
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 ソフトバンクがロッテに5-1で勝利し、3年ぶり19度目のリーグ優勝(1リーグ時代を含めると21度目)を決めた。女房役の甲斐拓也捕手(27)が攻守でチームをけん引した。

 1点リードで迎えた6回2死三塁の好機。甲斐は2年連続となる10号2ランで点差を広げた。8回には1死一塁から左翼線二塁打を放ち4点目を挙げ、相手のバッテリーミスでダメ押しの5点目のホームを踏んだ。守備では3投手を好リードし1失点に抑えた。

 今季から野村克也氏(享年84)が背負っていた背番号19をつけた甲斐は「もっともっと(上を)求められる。野村さんの魂を、覚悟を持って引き継いでいきたい」と今シーズンに臨んだ。

 しかし、野村氏は今年2月11日に虚血性心不全で甲斐の背番号19の姿を見ることなく、この世を去った。甲斐は「19の姿を見てもらいたかった。見せられなかったのは寂しい」と惜しんだ。

 「(野村氏の)著書に「甲斐」と名が何冊かあった。それほどまでに僕なんかを評価して思ってくれていた」と感謝し「自分も高校時代から読んでいた本。「功は人に譲れ」との言葉を贈ってもらった。投手を支えなさい。母ちゃんを大事にしなさいよと。18年宮崎キャンプの2月11日に初対面。1977年から22年背負った「19」を継ぎ、付けさせてもらった以上今までのままじゃダメ」と、野村氏の教えを胸にチームを3年ぶりのリーグ優勝に導いた。

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