巨人・戸郷、新人王遠のく5回5失点KO ロペスにプロ初の満塁アーチ被弾 満塁で打たれた初安打が本塁打

[ 2020年10月27日 19:55 ]

セ・リーグ   巨人―DeNA ( 2020年10月27日    横浜 )

<D・巨>5回2死満塁、ロペス(左奥)に左越え満塁本塁打を打たれた戸郷は打球の行方をじっと見つめる (撮影・西川祐介)
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 巨人の戸郷翔征投手(20)がDeNA戦(横浜)に先発登板。ロペスにプロ初体験となる痛恨の満塁アーチを浴びるなど5回8安打5失点でKOされ、新人王を争う森下(広島)に並ぶ9勝目はならなかった。

 初回、いきなり先頭の梶谷に中前打された戸郷だったが、後続をピシャリと抑えて無失点。3回には相手先発投手の先頭・大貫から続く戸柱と連打され、1死一、三塁から乙坂の一ゴロで一走・戸柱が一、二塁間で挟まれる間に三走・大貫に本塁生還を許して先制された。

 打線の援護がないまま、4回を終えて4安打1失点。だが、5回に悪夢が待っていた。3安打集中で1死満塁とされ、乙坂を空振り三振に仕留めて2死までこぎ着けたものの、ロペスに1ストライクからの2球目、高めの147キロ直球を左中間スタンドに叩き込まれる満塁アーチ被弾。打球の行方を見送った戸郷は悔しそうに唇を噛み締めた。この回は投げ切ったが、6回のマウンドには2番手の桜井が上がり、降板となった。

 戸郷の投球内容は5回で打者22人に対して79球を投げ、8安打5失点。3三振を奪い、四死球はなかった。

 戸郷は前回登板した20日のヤクルト戦(神宮)でプロ最多の134球を投げ、6四球と制球に苦しみながらも9三振を奪い、6回3安打無失点と抑えて勝利投手の権利を得て降板したが、リリーフ陣が1点リードを9回に追いつかれて今季9勝目が消滅。9月27日の中日戦(東京D)で8勝目を挙げてから3戦連続白星に恵まれず、ライバルの森下は24日のDeNA戦(横浜)で投げては9回4安打1失点(自責0)でプロ2度目の完投勝利、打っては8回に自ら決勝打という奮闘ぶりで初めて戸郷を上回る9勝目(3敗)をマークしていた。

 なお、戸郷は昨年のデビューから満塁の場面は9度目で、押し出しが1度あるものの通算7打数ノーヒットだったが、満塁で初めて打たれた安打が本塁打となった。

 ▼巨人・戸郷 (5回の)本塁打を打たれたところです。ランナーは出していましたがそれ以外は良かったのであの1打席、1球が悔やまれます。

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