巨人 同一カード3連敗も若武者奮闘!プロ初先発の直江4回1失点 先発陣の負の流れ止める

[ 2020年8月24日 05:30 ]

セ・リーグ   巨人1―2広島 ( 2020年8月23日    マツダ )

<広・巨>先発の直江(撮影・奥 調)
Photo By スポニチ

 プロ初先発で白星はつかめなくても、巨人先発陣の負の流れは止めた。6月に20歳になったばかりの直江が4回1失点。「プロ野球をやる以上は勝つことが求められる。課題は、直球のレベルアップです」。鈴木誠にソロを被弾した球種を反省材料とした。

 同姓で好きな戦国武将が直江兼続。原監督も愛読書だった「天地人」では、「利」を求める戦国時代で「愛」を貫いた人物像が紹介されている。私利私欲ではなく、チームのため。70球をメドに登板し、64球で2者連続を含む5奪三振。前日まで田口、畠と先発が序盤に大量失点していただけに価値があった。

 19日阪神戦でメルセデスが2回で緊急降板し、中継ぎを総動員したためオープナーだった予定を変更。原監督が「ファームで一番良い投手を」と、16日に2軍戦で初勝利したばかりの高卒2年目を大抜てきした。物静かだった殻を破り、声を出しながら闘志を前面に出す。指揮官は「闘争本能というか強気というか、プロの魂を持っている」と称え、次回の登板も明言した。

 同点の8回に大竹が代打・坂倉に決勝ソロを浴びて史上120人目の通算100敗目。チームが今季初の同一カード3連敗を喫した夜にも、確かな収穫はあった。直江は母校・松商学園で春夏計3度甲子園に出場した父・晃さんに「次は勝つ姿を見せたい」と力を込めた。(神田 佑)

続きを表示

2020年8月24日のニュース