阪神・サンズ “ノーノ―”小川から4番初打点 16日から凡退中だった得点圏で久々快音

[ 2020年8月24日 05:30 ]

セ・リーグ   阪神2-4ヤクルト ( 2020年8月23日    神宮 )

<ヤ・神(12)> 1回2死二塁、先制適時打を放ち、ベンチに向かって手を挙げるサンズ (撮影・大森 寛明)
Photo By スポニチ

 “チャンスの鬼”が目覚めた。20日巨人戦から4番に座る阪神・サンズが初回の好機で先制打を放ち、4番に座って4試合目で待望の「初打点」を挙げた。

 「得点圏にランナーがいたので、なんとか還すことができて良かったよ」

 初回2死二塁で回ってきた好機を逃さなかった。フルカウントから小川が外角に投じた141キロカットボールを右前にはじき返し、二塁走者・近本を本塁に迎え入れた。打点自体が15日広島戦で放った2ラン以来、7試合ぶり。前回登板でノーヒットノーランを達成していた小川から、あっさりと先制点を奪った。

 「近本君がノーヒットノーランを崩してくれましたから。チームとしても早いイニングでの得点は大きいと思うので、今日はそれができてよかった」

 無類の勝負強さを発揮してきたS砲も16日から22日までの6試合では9度あった得点圏で6打数無安打(3四球)。相手の徹底的なマークもあり、5割を越えていた得点圏打率は・444まで下がったが、リーグトップは維持している。

 「別に調子はむしろいいくらいに思っていますけどね。長いシーズンいいときもあれば悪いときもあるので。決して今は悪いときとは思っていないね」

 米国から韓国、そして日本と渡り歩く男は、結果が出ない時期も下を向くことなく、揺るぐことのない自信を胸に打席に立ち続ける。

 4番を打つ意識も「自分自身は(これまで)2番から8番までどの打順も打ってきたし、何か変えることはない。自分のスイングをするだけなので、全く意識はしていない」と言い切った。22日に6試合ぶりの安打を放ち、この日は打点も記録した。甲子園に戻る猛虎打線をけん引するのは、やはり、この男だ。 (阪井 日向)

続きを表示

2020年8月24日のニュース