阪神・青柳 7回1失点はゴロの嵐 お立ち台で並んだ糸原に向け「鉄壁のセカンドがいるので」

[ 2020年7月18日 05:30 ]

セ・リーグ   阪神4―1中日 ( 2020年7月17日    甲子園 )

<神・中(4)> 7回1失点の好投でガッツポーズする青柳 (撮影・平嶋 理子)                                                             
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 阪神・青柳が真骨頂を発揮した。今季最長の7回を4安打1失点。21アウトのうちゴロアウトは17を数え、リーグトップタイとなる今季3勝目を挙げた。

 「前回(6月30日)の中日戦も無駄な四球からの失点だったので、そういうことには気をつけてストライク先行で、と梅野さんとも話していた。その通りできたのでよかった」

 4回にはビシエドにソロ本塁打を浴びたが、連打を許さず、低めを突く丁寧な攻めが光った。3―1の6回は先頭・大島に唯一の四球を与えたが、平田を142キロツーシームで遊ゴロ併殺。井領には初めて外野に飛球を運ばれたが、左翼・サンズのグラブに収まった。7回も先頭のビシエドには三塁内野安打で出塁を許したが、慌てない。後続の阿部、溝脇、京田を3者連続内野ゴロに抑えてお役御免となった。

 「内野の方々がアウトを取ってくれたのでよかったです」

 投球だけではなく、お立ち台でも場内を沸かせた。内野陣への感謝を述べたところ、インタビューアーからは隣に立つ糸原への言葉か?と突っ込みが入った。間髪入れずに「鉄壁のセカンドがいるので」と即答。打の殊勲者を“青柳節”で持ち上げた。笑いに包まれた甲子園。糸原も思わず「ゴロ投手なので、常に足を引っ張らないように。頼もしいので、すごいと思います」と好投の右腕を持ち上げた。

 雪辱を果たした。6月30日の同戦は5回まで零封。だが6回先頭で平田に与えた四球から失点し、黒星をつけられた。「中日にリベンジしたい」。闘志を燃やしたマウンドで同じ轍(てつ)は踏まなかった。

 矢野監督からは「青柳らしく低めにしっかり投げ切っていた。7回までいってくれたのも大きいです」と称えられた。先発の軸として続く奮闘。「今日みたいな投球を続けられるように頑張りたい」と先を見据えた。 (長谷川 凡記)

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