日新 戦国武将の末裔が大阪屈指の右腕から意地の2点二塁打「自信になる」

[ 2020年7月18日 16:40 ]

令和2年大阪府高等学校野球大会1回戦   日新2―9興国 ( 2020年7月18日    くらスタ堺 )

<興国―日新>2回1死一、三塁で左越え二塁打を放つ日新の長曽我部
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 戦国武将の末裔(えい)が、大阪屈指の右腕に意地の一打を浴びせた。4点を先制された直後の2回、1死一、三塁の好機に日新の長曽我部紅葉(くれは)捕手(2年)は2ボール1ストライクから興国のエース右腕・浅利太門投手(3年)の真っすぐを強振。高く上がった打球は風にも乗り、左越えにチーム唯一の得点を叩き出す2点二塁打となった。

 「変化球を捨てて真っすぐ一本だけに絞っていた。思っていた以上に球に力とキレがあったけど…。パワー不足なんで本塁打になるとは思っていませんでした」

 “土佐七雄”の一つに数えられた長曽我部氏は戦国時代に入って勢力を広げ、長曽我部元親の時に四国をほぼ統一するなど最盛期を迎えた。両親から戦国大名の流れをくむ家系であることは伝えられていたが、そのことに興味を持ったのは学校で歴史を学び「長曽我部」という名前を見てからだと笑う。父方の祖母宅には「七つ酢漿草(かたばみ)」の家紋があるとのことだ。「紅葉」の名は花などが好きな母が、10月に生まれ紅葉の季節であったことから付けられたという。

 試合は7回コールド負けしたが、好投手から打ったことは「自信になる」と力強く言い切った。来年の夏に向け「パワーを付けたい」と話す通り、1年かけ相手投手を“制圧”する力を求めていく。

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2020年7月18日のニュース