槙原寛己氏 異例のパ・リーグ6連戦、戦い方「3つのポイント」解説

[ 2020年6月23日 06:00 ]

槙原寛己氏
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 【槙原寛己氏 解説】パ・リーグは、23日の開幕2カード目から9週続く同一カード6連戦がスタートする。場所も相手も変わらない異例の6連戦。3連戦に慣れている選手はリセットができず、精神的にも疲れると思う。戦い方もおのずと変わってくる。

(1)中継ぎ陣のローテーション制
 先発投手は中6日なら6連戦で1度の登板だが、リリーフ陣はそうはいかない。例えば初戦で痛打を食らった打者に、残り5試合で何度も対戦する可能性がある。これは投手にとって嫌なもの。それを避ける意味でも6連戦の中で中継ぎ陣のグループをつくり、登板しない日を決める。○○は3連投まで、などと数を決めるのもいい。リフレッシュの意味でも効果的だ。延長は10回まで。可能な策だと思う。

 (2)捕手複数制
 抑える分にはいいが、打たれた際は捕手はどんどん代えた方がいい。私も現役の頃、捕手が代わって「そんな組み立てもあるのか」と意外な発見があった。配球の傾向が偏らず、打者の目先を変えて戸惑わせるのが狙いだ。

 (3)火、金曜日が勝負
 6連戦を「3連戦×2」と捉えれば、カード頭となる火、金曜日が大切になる。中6日で開幕投手が投げる金曜日は白星を計算したい。仮に最初の3試合が2勝1敗ならエースで勝って3勝1敗。6連戦の勝ち越しが見えるし、1勝2敗でも、勝てば2勝2敗の五分に戻せる。その星勘定をするためにも重要なのが火曜日。1戦目で相手打線に火を付けてしまうと、残り5試合に大きな影響が出る。どの球団も6連敗だけは絶対に避けたい。1、4戦目が鍵だ。(本紙評論家)

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2020年6月23日のニュース