オリの「ロッテキラー」アルバースが6連戦先陣「負けなしを続けていけたら」

[ 2020年6月23日 05:30 ]

練習でダッシュを繰り返すアルバース(撮影・成瀬 徹)     
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 パ・リーグは、23日の開幕2カード目から9週続く同一カード6連戦がスタートする。新型コロナウイルスの感染リスクを軽減するため、移動距離の長いパで採用された異例の対戦方式。オリックスはアンドリュー・アルバース投手(34)がロッテ戦に先発する。8戦無敗のロッテキラー。勝てば優勝争いした14年以来の“開幕4試合での勝率5割復帰”で、快進撃再びの予感が高まる。

 経験豊富なベテラン左腕に“ロッテキラー”の自覚はなくとも、求められる役割は分かっていた。アルバースは「不敗」継続へ強い決意を口にした。

 「負けなしというのは知らなかったよ。ロッテは良い打線だけど、良い勝負ができていた。負けないというのを、これからも続けていけたらいい。6連戦が始まり、戦う姿勢を見せて勝ち続けたら」

 新型コロナウイルス感染拡大の影響で、23日から、同一カード6連戦の変則日程がスタート。オリックスはロッテ、西武と2週に渡る関東遠征で、流れを左右するカード頭は例年以上に重要となる。先陣を託されたのが助っ人左腕。ロッテ戦は来日シーズンの18年から通算8戦4勝と無敗を誇っており、適役と言えそうだ。

 開幕ダッシュを狙ったチームは楽天3連戦で1勝2敗。リーグワーストの開幕戦9連敗など不名誉記録を背負ったが、アルバースが“カモ斬り”の任務を完遂すれば、14年以来6年ぶりに開幕4試合目で勝率5割に復帰する。同年はソフトバンクとし烈な優勝争いを演じ、近年最も頂点に近づいたシーズン。吉兆を呼び込む快投にも期待が懸かる。

 この日は大阪・舞洲の球団施設で投手指名練習に参加。キャッチボールやダッシュなどで最終調整を完了した。「自分にとっては、先発する明日(23日)が開幕だと思っている。最善の準備ができているよ」。第2戦はドラフト3位・村西(近大)、同3戦はK―鈴木で、週末は山岡、田嶋、山本の順で回る。先発陣唯一の30代が、チームを上昇気流に乗せる。(湯澤 涼)

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2020年6月23日のニュース