【球界にメッセージ】牛島和彦氏 投手は肩や肘への負担少なくする体づくりを

[ 2020年5月9日 06:20 ]

牛島和彦氏
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 自主練習を続けている選手だけではない。12球団の監督、コーチも我慢の日々を過ごしていると思う。言うなれば1月の自主トレ期間のようなもの。練習環境が限られており、全体練習も実施できない。指揮官は来るべき実戦再開へ向けて、選手の調整ぶりを信じて待つしかない。誰も経験したことのない事態。手探りになる要素はあまりにも多い。

 特に投手は故障に気を付けてほしい。今、必要なのは肩、肘への負担を少なくするような体づくり。練習試合などを行っていたのは3月末まで。これだけ長い期間が空き、いざ開幕を迎えて試合で投げた場合、やはり実戦では体や肩の張りなどが全然違う。気持ちも前に出るだろう。そのギャップが故障につながらないよう、冷静に自分の心身の状態を把握することが重要だ。

 私自身、部屋でウオーキングマシンを使ったりして体を動かしている。これほど長い期間、球場に足を運ばないのはかつてなかった。一日でも早く球場に行ける日が来るように、心から願っている。(スポニチ本紙評論家)

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2020年5月9日のニュース