【夢のご当地オールスター・奈良編】だいぶつよいで“大仏打線” 投手は「ハマの番長」三浦大輔

[ 2020年4月15日 08:30 ]

南海、オリックスでプレーした「不惑の大砲」門田博光
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 暗い話題が多い、こんな時だからこそ、楽しいことを考えないと!! そこでスポニチが独断と偏見に想像力も働かせて、つくってみました。時代を超えた「ご当地オールスターチーム」。一時代を築いた名選手たちが同じチームだったら……。読者の皆さんも本紙選定チームを叩き台にしてオリジナルチームを選考してみては。今回は古都・奈良です。

 プロ野球の奈良県人会は「地元奈良に恩返しを」を合言葉に、毎年シーズンオフに球団の枠を越えた活動をしている。少年野球教室を始め、ボランティアやチャリティー活動にも積極的だ。活動の中心になっているのが「ハマの番長」三浦大輔(高田商)と「必死のパッチ」の関本賢太郎(天理)。奈良ドリームチームの編成も2人を中心に進めていこう。

 実績からもエースは三浦で文句なしだ。98年には横浜のリーグ優勝と日本一に貢献。05年には12勝をマークし最優秀防御率と最多奪三振のタイトルを獲得した。大洋、横浜、DeNAと同一球団一筋で25年間プレー。トレードマークのリーゼントヘアとともにファンに愛された。

 関本も03、05年のリーグ優勝を味わい阪神一筋19年の現役生活を送った。内野のユーティリティー選手として活躍し現役後半は代打の切り札として虎党を沸かせたことは記憶に新しい。ドリームチームでは05~07年にかけて連続守備機会無失策804のセ・リーグ記録をつくった二塁を任せたい。

 阪神一筋という点では捕手でメンバー入りした岡崎太一(智弁学園)も今年で16年目。武器の強肩と、今でも若手とともに汗を流すことを惜しまない姿勢が評価されている。関本と二遊間を組む高代延博(智弁学園)は現在は阪神2軍チーフコーチ。日本ハム時代にはゴールデングラブ、ベストナインも獲得した守備の人。08年にはWBC日本代表の三塁ベースコーチを務め、連覇に貢献した。西鉄で活躍した東田正義(御所工)は76年から2年間阪神に在籍。田淵幸一らとプレーした玄人好みの選手だ。

 巨人勢も打線の中軸を構成する。「満塁男」の駒田徳広(桜井商)、御所市出身の吉村禎章(PL学園)、そして現在の巨人の4番・岡本和真(智弁学園)は、奈良を代表する強打者。勝負強い左打者・亀井善行(上宮太子)も大和郡山出身でトップバッターに起用しよう。

 忘れてはならないのが南海、オリックスでプレーした「不惑の大砲」門田博光(天理)。生まれは山口県だが奈良県育ち。現役引退する44歳まで豪快なフルスイングにこだわり続けた。通算567本塁打、1678打点はともに歴代3位。3度の本塁打王、2度の打点王の実績で4番は不動だ。

 三浦以外の投手陣では、南海で杉浦忠らと黄金時代を支えた114勝の森中千香良(奈良商工)、近鉄で79年最優秀防御率の山口哲治(智弁学園)、ロッテ、阪神などで活躍し18年からは海外の独立リーグでプレーしている橿原市出身の久保康友(関大第一)らが控える。

 「番長」が軸のチームだけに、指揮官も強い男が求められる。そこで、ボクシング世界チャンピオンの登場だ。ロンドン五輪ミドル級の金メダリストでWBA世界ミドル級王者の村田諒太。「監督・村田」同様、ハードパンチャーが中軸に並ぶ打線がライバルを軒並みKOしてみせる。(鈴木 光)

【奈良オールスター】
 監督 村田諒太
 (8)  亀井善行
 (9)  東田正義
 (5)  岡本和真
  D   門田博光
 (3)  駒田徳広
 (7)  吉村禎章
 (4)  関本賢太郎
 (6)  高代延博
 (2)  岡崎太一
 投   三浦大輔

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