広島・坂倉 考えて考えて捕手力UPへ!“師匠”倉コーチと分離練習は「自立トレ」

[ 2020年4月15日 05:30 ]

捕手力向上を期す広島・坂倉
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 広島・坂倉将吾捕手(21)は14日、新型コロナウイルス感染防止のために導入された分離練習を「自立トレ」の期間と捉え、捕手力向上を目指す考えを示した。12日から時差分離練習となり倉バッテリーコーチから直接指導を受けられない状況となったが、成長につながるヒントを得ようと多方面にアンテナを張り、集中力を高めている。

 一人で悩み考える時間も増えるだろう。12日から選手と同様に首脳陣も午前と午後の2班に分ける「完全分離練習」が始まり、坂倉は、倉バッテリーコーチと別班に組み分けされた。担当コーチから直接指導が受けられない状況になったことで、必然的に自立が求められる環境に立たされた。

 「僕も4年目になる。ずっと(倉コーチに)お世話になっているので、ある程度身についてきたものもある。“基本的には任せる”と伝えられたので、いい感覚で技術練習などを続けていきたい」

 自立を目指す若手を支えようと、チームはバックアップ体勢を整えている。コーチ同士で情報共有を密にするだけでなく、担当コーチから別班の選手への指導を行うためにビデオ通話を活用。13日の練習では、坂倉も倉バッテリーコーチから「テレワーク指導」を受け、佐々岡監督も「コーチがいろいろと考えてくれている」とうなずいた。

 会沢に次ぐ2番手捕手を期待され、今季は捕手一本での勝負に専念中。従来通りに開幕していれば、捕手として出場機会を積んでいるはずだった。開幕をいまだ見通せない中だが、生まれた時間を最大限に活用し成長につなげている。「動画を見ることで新しい発見もあるかもしれない」。寮に戻れば、好打者の打撃映像だけでなく、捕手の捕球映像なども確認する日々が続く。

 マンツーマン指導を続けてきた倉バッテリーコーチは「今後を考えれば、こっちから言われたことをやるだけではいけない。どれだけ自分でできるかを見たい」と期待する。「自主トレ、キャンプと体をつくってきたので、それを落としたくはない。いま何かをつかめれば、いい時間に変えられる。無駄ではなかったなと思える期間にしたい」。実戦から離れても、人一倍の向上心は高く保たれたままだ。(河合 洋介)

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2020年4月15日のニュース