日本ハム・栗山監督 ヤクルト時代の恩師・関根潤三氏悼む「魂ぶつけてもらった」

[ 2020年4月11日 05:30 ]

ヤクルト時代の栗山(左)と関根氏(右)
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 日本ハム・栗山監督が生活拠点を置く北海道栗山町の「栗の樹ファーム」でオンラインで取材に応じ、9日に老衰で死去したヤクルト時代の恩師・関根潤三氏(享年93)について「人を育てるための魂をぶつけてもらった。本当の恩人」と悼んだ。

 関根氏の著書「一勝二敗の勝者論」(佼成出版社)を例に出し、「俺の感覚」と前置きしつつ「優勝するためには1勝2敗じゃなく2勝1敗じゃなきゃ駄目なんだけど、この選手を育てるために俺が責任を取るから使い切るんだ、というのを感じていた」と回顧。将来を見据えて我慢して選手を起用し続けた采配に「人ってそこまでやってもらうと、死ぬほど努力する」と指揮官としての覚悟を感じたという。

 栗山監督は現役時代に鼻を骨折した際、関根氏に出場を直訴した時のエピソードも披露。「“おまえは鼻が曲がっちゃうと結婚できないから、いいから治してきなさい”と言われた。だけど、いまだに独りです」とユーモアも交えて懐かしそうに語った。(東尾 洋樹)

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