広島 新助っ人で救援強化 前ロッキーズのDJ・ジョンソン投手獲得

[ 2019年10月26日 05:30 ]

広島が獲得したDJジョンソン(ゲッティ=共同)
Photo By ゲッティ=共同

 広島は25日、新外国人選手としてDJ・ジョンソン投手(30=前ロッキーズ)を獲得したと発表した。契約金15万ドル(約1635万円)、推定年俸55万ドル(約5995万円)プラス出来高払いで背番号は未定。大リーグ通算35試合全て救援登板で1勝2敗、防御率4・88ながら投球回を上回る奪三振数を誇る1メートル93の大型右腕に、来季V奪回への課題とされる「勝利の方程式」入りを託す。

 来季のV奪回に向け、ドラフトに続く補強策は、今季の課題とされた救援陣の強化だった。大リーグ通算35試合に全て救援登板しているDJ・ジョンソンは、来日を前に球団広報を通じ「自分の力が日本で証明できる新たな機会をとても楽しみにしています。チームの勝利に貢献できるように全力を尽くしたいと思います。応援よろしくお願いします」とコメントした。

 150キロを超えるツーシームとスライダーを軸とする1メートル93、104キロの大型右腕。曲がりの大きいスライダーは決め球として有効で、今季はロッキーズで28試合に登板し0勝2敗、防御率5・04ながら25イニングで24三振を奪った。通算でも投球回を上回る奪三振を記録しており、映像を確認した佐々岡監督も「速さもあるし大きな変化球もある。低め低めに制球できて、大きく暴れる印象もない。阪神のジョンソンみたい」と、パワーカーブを武器に今季リーグ2位の40ホールドを挙げたライバル球団の同姓右腕の名前を挙げ、期待を寄せた。

 今季はレグナルトが3度の出場選手登録抹消を数え、ヘルウェグは5試合登板のみで、勝ちパターンを固定できなかった。鈴木清明球団本部長は「後ろの強化をしないといけない中で探していた投手。7~9回のどこかをする可能性がある」と説明。新たな「勝利の方程式」を担える助っ投として、補強ポイントに合致した。
 救援陣は、今季後半から抑え役を担ったフランスアに、2軍暮らしが多く期待を裏切った中崎&一岡らの実績組に、中村恭や菊池保の中堅組と枚数は豊富。新助っ人が機能すればリーグ屈指のリリーフ陣が形成できる。V奪回への「方程式」の1ピースが、まずは埋まった。
(河合 洋介)

 ◆DJ・ジョンソン 1989年8月30日生まれ、米オレゴン州出身の30歳。10年にアマチュアFAでレイズと契約。ダイヤモンドバックス、エンゼルス、ツインズ傘下のマイナーなどを経て、17年からロッキーズ所属。18年9月9日のドジャース戦でメジャーデビュー。すべて救援で通算35試合に登板し1勝2敗、防御率4・88。1メートル93、104キロ。右投げ左打ち。

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2019年10月26日のニュース