綾羽、履正社相手に一時逆転も…実感した“甲子園のレベル”「打席の雰囲気、体つきも違った」

[ 2019年10月26日 16:10 ]

2019年度 秋季近畿地区高校野球大会 1回戦   綾羽4―13履正社 ( 2019年10月26日    佐藤薬品スタジアム )

<履正社・綾羽>試合に敗れ肩を落とす綾羽ナイン(撮影・後藤 大輝)
Photo By スポニチ

 綾羽(滋賀3位)が履正社(大阪2位)に敗れ、同校初めての甲子園大会出場は厳しい状況となった。今夏甲子園大会優勝校の打力に屈した形となったが、千代純平監督(30)は「甲子園で勝つレベルはこういうことかと、私も選手も身をもって感じることができた。今日の敗戦は必ず、来シーズンにつなげたい」と前を向いた。

 0―3の4回、先頭の伊藤彰馬内野手(2年)がチーム初安打となる中前打で出塁。2死から死球、四球で満塁とし、浅井倖介外野手(2年)、高山心内野手(1年)の連続適時打など4点を奪い、一気に逆転した。しかし先発・早津康生投手(2年)が5回に投手の岩崎に満塁弾を浴びるなど5失点。6回にも5点を失い、7回コールドで敗れた。指揮官は「履正社の打者は変化球にもキチッと止まる。ストライクゾーンでも押し切れる球威を投手陣のこの冬の課題にしたい」と脱帽だった。

 早津は5回1死三塁、打者・大西の打球を右膝に、さらに6回には先頭の小深田の打球を右足つま先に受け、降板。試合後は膝にアイシングを受けながら「(投球に)影響はなかったですが、ベンチに帰ったら痛かった」と話した。「打席の雰囲気や、体つきも違った」と履正社打線に圧倒された。それでも敗戦は必ず、次への糧とする。「強打者相手にも慎重に行きすぎるのでなく、ゾーンで勝負する。四球で走者をためて失点してしまったので、それを改善していきたい」と清々しい表情で話した。

続きを表示

2019年10月26日のニュース