履正社コールド8強!先発・岩崎、失点帳消しの勝ち越し満塁弾「今年は自分の力で選抜へ」

[ 2019年10月26日 15:47 ]

2019年度秋季近畿地区高校野球大会1回戦   履正社13―4綾羽(7回コールド) ( 2019年10月26日    佐藤薬品スタジアム )

<履正社・綾羽>5回2死満塁、左越えに満塁本塁打を放つ履正社・岩崎(撮影・後藤 大輝)
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 来春選抜出場への重要な選考資料となる近畿大会は3日目(順延の試合は含まず)を迎え、第2試合の1回戦は履正社(大阪2位)が綾羽(滋賀3位)を7回コールドで下し8強に進んだ。近畿の一般選考枠は6。

 先発の岩崎峻典(2年)は3回まで6三振を奪いすべて3者凡退に仕留めるなど素晴らしい立ち上がりだったが、3―0の4回に突如崩れた。2死一塁から4番の近藤大暉(2年)に死球を与えると、満塁から2連打を浴び3失点。「指のかかりがバラバラだった。自分のバランスで投げられていなかった」。その後味方の適時失策で勝ち越しを許した。

 それでもここで動じないのが今夏の甲子園で優勝投手となったゆえんだ。5回、同点に追いつくと、2死満塁の絶好機で打席に。真ん中低めのスライダーを大振りせずコンパクトに叩いて左越えに満塁弾を放ち、失点分を打点でカバーした。「ヒットを打つことしか考えていなかった。全部ランナーをかえそうとは思っていたけど、入るとは思わなかった」と本人もびっくりの公式戦1号。これで勢いづいた打線は6回にも5点を加え、最終的にはコールドに持ち込んだ。岩崎自身も6回4失点でまとめた。

 夏の激闘の疲れはまだ残っており、普段は30分の電気治療も1時間に増やすなど、体調管理にも気を使っている。次戦準々決勝の京都翔英戦に勝てば来春選抜出場は当確。昨年は清水大成(3年)が準々決勝の福知山成美戦で12奪三振完封と最高の投球を見せ選抜出場を決めた。「今年は自分の力で選抜に行けたらいいと思います」と岩崎はエースの自覚をにじませる。「4番捕手」の関本勇輔(2年)は「一番遅く新チームがスタートしたけど、それは宿命だと思う。それで優勝して神宮に行くのがかっこいい」と、令和初の甲子園優勝校の誇りを胸に頂点だけを見据えた。

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2019年10月26日のニュース