広島 長野 目標は引退する阿部とのCS対決

[ 2019年9月26日 05:30 ]

広島の長野
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 広島・長野久義外野手(34)が今季限りでの引退を表明した巨人・阿部慎之助捕手(40)とクライマックスシリーズ(CS)ファイナルステージ(S)で対決することを目標に掲げた。巨人時代の同僚で、1年目のオフから米グアムで合同自主トレした間柄。まずは、あす29日の中日とのレギュラーシーズン最終戦に勝ってCS進出を決めたい。

 長野の目標が1つ増えた。巨人・阿部が今季限りでの現役引退を表明。「寂しいですね…」。同僚として9年間プレーした先輩から連絡をもらった。引退報告に加えて、「頑張れよ」と激励も受けたという。お互いにユニホーム姿で再会するには、CSファイナルSに進出するしかない。

 「CSに出られるように。出られれば、そういう(直接対決する)チャンスはある。しっかりと、まずは27日に勝つことだと思います」

 2009年ドラフトで巨人に入団したときから、主将で正捕手という絶対的な存在だった。阿部が坂本勇ら実施していた米グアムでの合同自主トレには1年目オフから参加。公私ともに親交の深い“兄貴分”だった。

 「9年間一緒にプレーして、勉強になることばかりでした。自主トレに一緒に連れて行ってもらって、野球だけではなく、いろんなことを教えてもらいました」

 首痛などを抱えながら満身創痍(そうい)で戦う姿を間近で見てきた。長野自身も14年オフに右膝半月板と右肘を同時に手術。万全ではなかったとしても試合に出続けた。

 「捕手という一番大変なポジションで、毎日試合に出る準備を教えてもらいました。けがをしていても、阿部さんがいるから痛いとは言えない。(坂本)勇人にしても、そういうことがあったと思う」

 新天地でも姿勢は変わらず、最終盤の9月から17試合連続で先発出場を続けてきた。あす27日、中日とのレギュラーシーズン最終戦にも中軸での出場が見込まれる。勝てば、自力でCS進出を決めることができる。そして、DeNAとのファーストステージを勝ち抜いた先に待つ東京ドームでの直接対決が長野にとっての恩返しとなる。(河合 洋介)

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2019年9月26日のニュース