岡山学芸館が逆転勝ち 広島商との隣県対決制して甲子園初勝利

[ 2019年8月10日 16:45 ]

第101回全国高校野球選手権大会 2回戦   岡山学芸館6―5広島商 ( 2019年8月10日    甲子園 )

<岡山学芸館・広島商> 2回から登板した岡山学芸館の中川
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 第101回全国高校野球選手権大会は10日に3試合を行い、2回戦に突入した第3試合では、4年ぶり2度目の出場となった岡山学芸館(岡山)が、過去6回の全国制覇を誇る古豪・広島商(広島)を6―5で下し、春夏を併せて甲子園で初勝利。先発左腕の丹羽(3年)が初回、顔面に打球を受けて退くというハプニングに見舞われながら、8回に3点を入れて試合をひっくり返した。広島商は6回まで4―2とリードしていたが継投がうまくいかず、夏の甲子園では1988年以来、31年ぶりとなる白星を逃した。

 岡山学芸館は初回、先頭の好田(3年)が右前にヒットを放ち、2死三塁から4番の長船(3年)の高いバウンドの一打が二塁への内野安打となって先制点を奪った。しかしその裏、先発した左腕の丹羽が2死から水岡の一打を左頬に受け(記録は投ゴロ)、担架に運ばれてベンチに退いた。

 中盤までは劣勢。それでも打線は6回に3連打で1点、7回にはこの回からマウンドに立った広島商・二番手の中尾の制球難につけこんでさらに1点を返した。8回には岩端(2年)の左越え二塁打など4安打で3点を入れて逆転。丹羽のあとを受けて2回からマウンドに立った中川(3年)が9回2死一、二塁のピンチもしのいで悲願の甲子園初勝利を挙げた。

 広島商は先制された直後の2回表、真鍋(3年)と山路(3年)の中前打などで1死一、三塁から、7番・杉山(3年)がセーフティー・スクイズを決めて同点。5回には先頭の6番・山路が初球を左越えへ運ぶ大会第12号を放って勝ち越した。6回は1番・天井(3年)の中越え二塁打を足場に、3番・水岡(3年)の左前適時打などで2点を追加。7回にも2死から天井の右前適時打で5点目をもぎ取った。

 しかし先発の倉本(3年)の後を受けた二番手・中尾(3年)と三番手の中岡(3年)が持ちこたえられず無念の逆転負け。広島県勢の夏の甲子園通算120勝目はならなかった。

 ▼広島商・真鍋駿主将 仲間ともっと戦いたかった。みんなと野球をしていたかった。申し訳ない気持ちです。すごい、いい舞台でやらせてもらって人生で貴重な経験になった。最後、甲子園で野球ができて幸せ。最後は防げるミスだったので、悔いしかない。しっかり甲子園の一勝、優勝に向けて後輩たちには頑張ってもらいたい。

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