“脱丸刈り”花巻東・西舘「佐々木の分も、という気持ちはある」

[ 2019年8月2日 05:30 ]

第101回全国高校野球選手権大会 甲子園練習1日目 ( 2019年8月1日 )

マウンドの感触を確かめる花巻東・西舘(撮影・井垣 忠夫)
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 第101回全国高校野球選手権大会(6日から16日間、甲子園)の出場各校による甲子園練習が1日に始まり11校が汗を流した。10度目の出場となる花巻東(岩手)は、今夏初めて「脱丸刈り」で甲子園に挑む。プロ注目の150キロ右腕・西舘勇陽投手(3年)はマウンドから投球練習を行うなど感触を確かめた。2日には25チームが練習を行う。

 新生・花巻東(岩手)の始動だ。およそ5センチのスポーツ刈りの西舘がマウンドから約10球を投げ込んだ。自身3度目の出場で聖地では初となるエースナンバー。OBで現エンゼルスの大谷や、マリナーズの菊池が背負った同じ背番号に「偉大な先輩もここで、この番号をつけた。自分も1番に見合う活躍がしたい」と語気を強めた。

 球界にレジェンドを輩出してきた伝統校。それでも、2人の時代から変化もある。1回戦敗退に終わった昨夏の甲子園を受けて佐々木洋監督は「脱丸刈り」を実施した。「負けると髪を伸ばしたからだと言われる」と指揮官は冗談めかして話したが、西舘は「見られることを意識するようになった」。自主性を重んじた野球で、10度目の夏に臨む。

 岩手大会の決勝では今夏最も注目を集めた大船渡と対戦。163キロ右腕・佐々木の登板はなかったものの、12―2と快勝した。「日本一の投手(佐々木)が身近にいたので、倒すために自分も練習しないと、と頑張ることができた。佐々木の分も、という気持ちはある」と西舘。目標は「岩手から東北初の日本一」と堂々と宣言し、菊池を擁した09年を含む過去最高のベスト4超えを目指す。 (武田 勇美)

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