ソフトB工藤監督、球団史上5人目通算400勝 代打栗原がV打

[ 2019年7月25日 05:30 ]

パ・リーグ   ソフトバンク5―4ロッテ ( 2019年7月24日    ヤフオクD )

<ソ・ロ14>8回、勝ち越し適時三塁打を放った栗原(右)を出迎える工藤監督(撮影・岡田 丈靖)
Photo By スポニチ

 ソフトバンクが「足攻」で流れを引き寄せた。4―4の8回1死一塁。工藤監督が走者の明石に送ったサインは「行けたら行け」のグリーンライトだった。

 3球目にスタートを切り、二盗成功。得点圏に進んだことで外野がやや前進し、代打・栗原がセンター頭上の右寄りを越える三塁打。明石の“アシスト”も効いた決勝点が入った。

 工藤公康監督が球団史上、鶴岡、野村、王、秋山に続く5人目の監督通算400勝。球団最速で大台に到達した指揮官は「選手のおかげだし、コーチ、スタッフみんなが選手のために日々努力してくれている。僕の勝ち星と言うより、みんなが積み重ねた勝ち星だと思う」と感謝した。

 昨季のチーム盗塁数はリーグ5位の80。得点力アップのためにキャンプから走塁改革を掲げ、スローガン「奪Sh!」にも、思いを込めた。この日の2盗塁で昨季を上回る82盗塁。指揮官は「(手応えは)感じていますね。みんなが隙をついて次の塁と思っている」と目を細めた。

 初回に4点を失う苦しい展開の中、試合を決める一打を放った栗原は、本拠地・ヤフオクドームで初のお立ち台に上がり「期待に応えようという一心だった。最低でも2アウト三塁にしようと、引っ張る意識があった」と、石川のシンカーに食らいついた。

 甲斐、高谷に続く第3捕手の立場だが、持ち味の打力を生かし代打での役割もこなす。試合序盤は捕手の目線でベンチから戦況を見て、6回以降にスイングするルーティンを確立。「ちょっとずつ余裕が出てきているのが大きい」と3度目の決勝打に胸を張った。

 チームは苦手・ロッテに今季初のカード勝ち越しを決め、3連勝。工藤監督は「結構やられていたから勝ち越すことができたのは大きい」とナインの粘りを評価した。

続きを表示

2019年7月25日のニュース