【西東京】都千歳丘開幕戦でコールド発進 あと1人で7回ノーヒットノーランも交代…には理由があった

[ 2019年7月6日 20:05 ]

第101回全国高校野球選手権西東京大会1回戦   都千歳丘9―0都松原 ( 2019年7月6日    神宮 )

ノーヒットノーラン継投をした都千歳丘の松岡(左)と田中
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 継投ノーヒットノーランで都千歳丘が3年ぶりの初戦突破だ。

 先発したエース右腕・松岡莉玖投手(3年)は6回まで4四死球を出しながらも安打は許さず無失点の好投。しかし、7回2死一塁としたところで、秋本則彦監督は背番号11の右腕・田中一吉投手(3年)にスイッチ。田中は最後の1人を三ゴロに抑え、7回コールド勝ちした。秋本監督は「もとから田中を登板させる予定だった。あと1人で(7回参考)ノーヒットノーランだったが、みんなで田中をマウンドに立たせようということをずっとチームで言ってきたので」と交代の経緯を明かした。

 というのも、田中は1年の12月に送球が頭に当たって入院。半年間離脱を余儀なくされた。野球を辞めることも考えていたというが周囲の励ましもあって昨夏から復帰した。

 神宮のマウンドに立った田中は「あと1人でノーヒットノーランというのは試合後のダウン中に気がついた。(先発の)松岡に申し訳ない」と言ったが、「お見舞いに来てくれた人たちや母に感謝しています。次の試合も投げたい」と力を込めた。

 先発で好投した松岡は「投げきりたい気持ちもあったが、チームのために代わった。初めて神宮のマウンドに立って緊張したが、いつも通りストライク先行で投げられた」と胸を張った。

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