中日ロメロ、来日初先発初勝利 記念球は「母親に」

[ 2019年4月5日 05:30 ]

セ・リーグ   中日3―2広島 ( 2019年4月4日    ナゴヤD )

来日初勝利を挙げたロメロは、ウイニングボールを手に与田監督(左)と笑顔でポーズ(撮影・椎名 航)
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 その左手で記念球をグッと握りしめた。中日の新外国人ロメロが4日の広島戦(ナゴヤドーム)で来日初先発し、6回3安打無失点で初勝利。「1人1人に集中して投げることを考えた。(初勝利は)大きいと思うし特別うれしい」と笑った。

 圧巻の内容だった。初回2死一塁で迎えた鈴木を、この日最速の154キロ直球で右飛。6回2死二塁ではバティスタに153キロ直球で中飛に斬った。課題だった走者を背負った状況でのクイックも克服し、広島打線をねじ伏せた。球団の新外国人投手の初登板初勝利は昨年4月4日巨人戦のガルシア以来。代役として期待された左腕が結果を示した形だ。

 豪腕ドミニカンの特技は手料理。2月の沖縄キャンプ中に米軍基地で仕入れた缶詰などで豆を混ぜたご飯や鶏肉のオーブン焼きなどをつくる。パワーの源が米で、母国のチャーハン「ロクリオ」が好物で得意技。それは母の味だ。08年に大リーグ・レイズと契約してプロ入り。米国1年目に「お腹がすいた日が続いた。(母親に)料理を教えて」とレシピを習得。球場にも持参し同僚のロドリゲス、ルイス通訳も待ちわびる絶品という。「(記念球は)日付とサイン、イニング数と“0”を書いて母親にあげるつもりだ」。そんな思いがこもった101球だった。

 チームは勝率5割に復帰。頼れる助っ人が上位浮上のキーマンになる。

 ≪ミス日本GPの度会さん始球式≫「第51回ミス日本コンテスト2019」(スポーツニッポン新聞社後援)でグランプリに輝いた度会亜衣子さん(21=東大2年)が中日―広島戦(ナゴヤドーム)で始球式を務めた。背番号5のユニホームで登場し、美脚をのぞかせた華麗なフォームでワンバウンド投球。愛知県出身で「地元の球場で始球式のマウンドに立たせてもらえて光栄でした」と笑顔を見せた。

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2019年4月5日のニュース