令和1号は誰が? 平成1号は「花まつりだ!原まつりだ!」

[ 2019年4月5日 09:00 ]

平成元年の開幕戦で2本塁打を放ち勝利に導いた記事が掲載される89年4月9日付スポニチ本紙1面のパネルとともに笑顔の巨人・原監督(撮影・木村 揚輔)
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 5月から「令和」の新時代に突入する。「平成野球」が幕開けたのは1989年(平元)4月8日。巨人・原辰徳監督(60)が、ヤクルトとの開幕戦(東京ドーム)で「平成1号」を放った。

 当時のスポニチを引っ張り出してみた。1面で詳細が報じられている。書き出しは「花まつりだ!原まつりだ!巨人が主砲・原の2発で元年開幕戦を白星で飾った」とされている。

 初回2死二、三塁からの先制2ラン。「平成時代のプロ野球幕開けを告げる白球が、左翼スタンドの人波を割る。ドームは歓喜の声に包まれ、グラウンドには新しい原がいた。跳び上がる。こぶしを何度も突き上げる。通算250号を祝う花束にも、今年からホームランに贈られる童夢くん人形にも目もくれないで、ナインとの儀式に走る。これほど荒々しく感情を表現したことが、かつてあっただろうか」と続けられた。

 試合はフォームを改造した桑田真澄が2失点完投。6―2で巨人が勝利した。東京ドーム開場2年目だった平成元年。2度目の監督就任した藤田元司監督の1年目だった。チームは84勝44敗2分けで、2位の広島に9ゲーム差をつけてリーグ制覇した。

 それから30年。今年も3月29日に開幕したプロ野球は、12球団が盛り上がりを見せている。来たる令和初日の5月1日は、セ・リーグがデーゲーム3試合、パ・リーグがナイター3試合の計6試合を予定している。「令和1号」は誰が打つのか?セ・リーグ有力と思われるが、想像するのも面白い。(記者コラム・神田 佑)

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2019年4月5日のニュース