楽天・田中 長嶋&杉浦以来60年ぶり立大OB新人王

[ 2018年11月28日 05:30 ]

NPB AWARDS 2018 supported by リポビタンD ( 2018年11月27日 )

新人王を獲得し笑顔を見せる東(左)と楽天・田中(撮影・木村 揚輔)
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 楽天・田中が立大出身者では1958年の巨人・長嶋茂雄、南海・杉浦忠以来、60年ぶりに新人王のタイトルを獲得した。「自分が獲れると思っていなかったので、うれしい。来年、また別の形でアワーズに戻ってこられるように頑張ります」。2年目での初の式典で初々しく、緊張気味に壇上であいさつした。

 プロ入りからグラブの内側には立大時代のチームスローガン「冥冥之志(めいめいのこころざし)」が刺しゅうしてある。「人知れず、熱心に努力しようとする心」の意。試合前にはバスケットボールより大きな重さ4キロの球を両手で時計回り、逆回転させる動きを繰り返す。「打つときに手首を返さないとボールが飛ばない。スクリューパンチです」。ボールに強烈なバックスピンを与えて18本塁打。加えて打率・265、21盗塁。努力の末に手にしたタイトルだった。

 楽天では田中(現ヤンキース)、則本に続く受賞となった。「(2人とも)日本を代表する投手。僕も日本を代表する野手になりたい」。シーズン後には日米野球の侍ジャパンに初選出された。同じ外野にはソフトバンク・柳田らがおり「まだ他の選手のレベルに達していないが、また、日の丸をつけて戦いたいという気持ちが増した」という。目指すのは東京五輪。その前に来季「1番・中堅」の地位を確立し、最下位からの浮上を目指すチームの先頭に立つ。 (黒野 有仁)

 ☆58年の長嶋&杉浦 本屋敷錦吾(元阪急)とともに「立教三羽がらす」として注目を集め、長嶋が巨人、杉浦が南海と異なるリーグに入団。「3番・三塁」で出場した開幕戦で4連続三振デビューした長嶋は、最終的に29本塁打、92打点で2冠を獲得。打率もリーグ2位の.305でセ新人王を受賞した。杉浦も開幕戦でプロ初勝利を挙げると53試合を投げ27勝12敗、防御率2.05でパ新人王に輝いた。

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2018年11月28日のニュース