ハム・ドラ6田宮、護摩行の契り 成田出身捕手が成田山で史上初契約

[ 2018年11月20日 05:30 ]

仮契約前に護摩行を行った田宮(撮影・沢田 明徳)
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 熱い。ハートも熱くなった。ゆらめく炎へ、飛躍を祈願した。

 「プロで活躍できますように」

 日本ハムのドラフト6位・田宮(成田)は経を唱えながら、約30分間座禅を組み、精神を集中させた。

 成田山新勝寺での護摩行。その後に入団交渉し、契約金2000万円、年俸480万円で仮契約を結んだ。同寺で契約を結ぶのは史上初なら、契約時に護摩行を行った新人も聞いたことがない。

 発案者は成田高の先輩にあたる岩舘学担当スカウトだ。現役時代に護摩行を行い「僕自身、現役時代にケガをしても選手生命に響かなかったのは、ここ(新勝寺)のおかげでもあると思っている」。同校は学校法人成田山教育財団が運営する。田宮も今夏の千葉大会前に行うなど、高校1年から今回で6回目の護摩行だ。「素晴らしく縁のあること。うれしいです」と喜んだ。

 目標は巨人・阿部。同じ千葉県出身で右投げ左打ちの捕手という共通点がある。「凄い打撃でチームの中心。あんな選手になりたい」。課題は打撃。50メートル6秒1、高校通算16本塁打、二塁送球は最速1秒84と三拍子そろうが「今は木のバットで打つ練習をしている。1、2年目からの1軍はまだ厳しい。3、4年目で1軍の試合に出たい」と長期的なレベルアップを見据えた。

 野望は大きく、絵馬には「日本一の捕手」と書いた。ソフトバンク・甲斐にあやかり、自らの名前を出し「いつか裕涼(ゆあ)キャノンと呼ばれるようになりたい。同期の吉田(金足農)、柿木(大阪桐蔭)とバッテリーを組んでチームを引っ張っていければ」と誓った。 (武田 勇美)

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