頭部付近死球で高2球児死亡 外傷性くも膜下出血 21世紀枠候補の熊本西

[ 2018年11月20日 05:30 ]

硬式野球の練習試合中に生徒が死亡する事故があった熊本県立熊本西高校のグラウンド
Photo By 共同

 熊本市西区の県立熊本西高校で18日、硬式野球の練習試合に出場していた2年の男子生徒(16)の頭にボールが当たり、19日朝に死亡が確認された。熊本県警が同日明らかにした。死因は外傷性くも膜下出血だった。

 熊本南署によると、18日午後1時40分ごろ、高校の男性教諭から「投手が投げたボールが打者の頭に当たり、意識がない」と119番があった。現場は同校のグラウンドで、県内の別の学校と練習試合をしていた。

 男子生徒は代打で右打席に立ち、死球を避けようとして左側頭部にボールが当たったとみられる。ヘルメットの縁に深さ数ミリのへこみがあった。男子生徒は「痛い」と言葉を発して後ろに倒れ、意識がなくなった。

 北原政典副校長は「生徒が亡くなったことは非常に残念。他の生徒の心のケアも万全にしたい」と話した。

 日本高野連によると、1974年以降、投球が打者に当たっての死亡事故は3例目。頭部死球での死亡事故は前例がないという。

 熊本西高は今秋の県大会で準優勝し、熊本県で行われた九州大会で8強入り。県高野連から来春の選抜大会の21世紀枠推薦を受けている。

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2018年11月20日のニュース